▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前 9時00分 開議
開 議 の 宣 告
◯議長(川上作藏君) ただいまの出席議員は19名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
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議 事 日 程 の 報 告
2 ◯議長(川上作藏君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
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議案第66号から議案第70号まで及び議案第72号
3 ◯議長(川上作藏君) 議案第66号から議案第70号まで及び議案72号の件を議題といたします。
一般 質 問 及 び 質 疑
4 ◯議長(川上作藏君) これより、各議員による町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を行います。
通告がありますので、順次発言を許します。
9番 酒井 務君。
〔9番 酒井 務君 登壇〕
5 ◯9番(酒井 務君) おはようございます。
私は、平成12年度9月町議会定例会において質問の機会を得ましたので、通告してあります3点について、若干の理由を述べ質問をいたします。当局の誠意ある答弁を期待するものであります。
まず、質問の第1点目、21世紀初頭の本町の目指すべき将来像について、町長はどのような展望をお持ちかについてお伺いをいたします。
町長は、平成3年3月、第7次総合計画を実施するに当たり、次のように述べておられます。
「私たちのふるさと立山町は、豊かな水と緑にあふれる美しい自然に恵まれ、先人の知恵と努力と、町民参加のもと、今日の発展を遂げてきました。しかし、今後は、大きく変化するであろう社会情勢、特に高齢化、国際化、情報化など、来るべく21世紀に向け柔軟に対応し、特色ある地域づくりのための第7次立山町
総合計画の答申をいただき、私は、この計画を町政運営の指針として、私の政治信条である、町民とともに歩む姿勢を基本に、町民が真に幸せを実感できる町、だれもが健康で活力ある町、だれもが住みたいと願う
まちづくり実現にあらゆる努力を結集し、その達成に全力を傾注する所存である」と述べ、また、「この計画を推進、達成するために、町民各自がそれぞれの立場でその責任と役割を自覚し、積極的に町政への参加を果していただくことが、これからの新しい時代に最も大切であり、重要なことだ」と述べておられます。
と同時に、第7次
総合計画の将来像では、産業と若者の定住を図り、すべての町民が健康で心豊かな潤いとゆとりを持ち、創造性にあふれ、緑を愛し、文化の香り高い立山町を築き上げるため、その将来像を「心豊かな町民に支えられた活力ある産業と緑の健康都市 立山町」と設定され、将来像を実現する施策の大綱を、健やかで創造性あふれる人づくり、快適で幸せあふれるまちづくり、活力と魅力あふれる産業づくりと設定され、今日まで実施されてまいりました。
一方、富山県においても、新しい
総合計画が平成13年4月からの実施に向け、精力的に審議が行われています。「人と地球が輝くしあわせ富山の創造」を基本目標に、「人材立県 元気で創造性豊かな人づくり」「生活立県 安全安心で快適な
暮らしづくり」「環境立県 環境と調和した美しい地域づくり」「産業立県 知恵と技術が生きる産業づくり」「国際立県 環日本海交流の
中央拠点づくり」の5つの立県構想を基本に策定作業が進められています。
本町においても、21世紀初頭の第8次
総合計画の審議が精力的に行われていると聞いております。新世紀においては、現在以上に自立と自活が求められ、ハードからソフトへと言われる状況の中で、
グローバル化、高度情報化、国際化、高齢化社会、少子化などがさらに顕著化するものと思われます。また、世の中の多くの分野にわたって多様化がますます進む中で、地方行政を取り巻く諸行政は厳しく、変革の激しいものになると思われるのであります。
「緑の健康都市たてやま」「みどり維新の町たてやま」を指針に、立山町民憲章、立山町みどりの憲章などが制定されている本町を、町長は今後どのように継続的に維持発展をさせていくのか。また、町長は、政治家として町民に夢と希望を与え、執行者としてその実現に全力で取り組む責務があります。第8次立山町
総合計画の策定を目前にして、町長として、本町の基本的理念、目指すべき方向、施策についてどのような将来展望をお持ちか、お伺いをいたします。町長の将来へ向かっての力強い答弁を期待するものであります。
次に、質問の2番目、立山町の土地改良区の大同合併について、町として積極的に指導、関与する考えはないかについてお伺いをいたします。
終戦後の昭和27年ころより、
農業生産基盤の整備及び開発を図り、農業の生産性の向上、農業総生産の増大、農業生産の選択拡大及び農業構造の改善に資することを目的に、本町においても土地改良区が次々に設立され、近代農業に向け積極的な役割を果たしてきたところであります。
本町における土地改良区設立第1号は、昭和27年3月設立の
下段東部土地改良区であり、以降、
利田日の丸土地改良区、
芦見土地改良区、常
東用水土地改良区が設立され、昭和34年には
芦峅寺土地改良区、昭和39年には
利田土地改良区、続いて昭和41年には
立山西部土地改良区、昭和45年には
立山中部土地改良区、昭和47年には
立山東部土地改良区、そして昭和56年には
立山東峰土地改良区が設立され、圃場整備事業あるいは用水、排水、農道の維持管理に精力的に取り組まれ、近年は、土地総などの事業を着実に実施、実行されている現況であります。
まさに現在の農業は、土地改良区なくして語れないのであります。私自身も一農家として、関係各位に今日までのご労苦に対し、心から感謝と敬意を申し上げる次第であります。
しかし、今日、時代の推移とともに、近年の農業情勢の変化や時代の要請の高まりの中で、農業・農村の変革と密接な関係を保持してきた土地改良区も、新しい時代に対応できる組織の強化充実を図ることを今日の現実課題として求められているのもまた事実であります。
本来、土地改良区は、
土地改良事業の推進に重要な役割を担っていますが、近年の農産物価格の低迷、
輸入自由化要請の高まり、農業就業者の減少、高齢化など、農業を取り巻く状況は年々厳しさを増してきており、農業生産の再編成及び経営規模の拡大、担い手の育成確保等に資することにより、足腰の強い農業を育てていくためには、農業・
農村整備事業の推進がますます重要であり、また、農村の生活環境を生産基盤と一体的に整備することにより、担い手等の定住条件を整備し、快適で活力ある農村地域の形成、農地及び農業用施設の保全、維持管理を図ることができると思うのであります。
また、そのことにより農業・
農村整備事業の計画的推進を図ることができるのであり、今後、合併が促進されるとすれば、合併によるメリットとして、土地改良区拡大による運営基盤の強化と安定化、行政や他の農業団体との連携の強化、経常経費の軽減と二重賦課の解消、
維持管理体制の強化と合理化、
水質保全施設管理等の技術力の強化、業務執行、会計事務の合理化などが考えられるのであります。
いずれにせよ、常
東用水土地改良区の
線的土地改良区と他の
面的土地改良区もありますが、現在、土地改良区が全くない地区も含め、立山町全体で現在の受益面積約3,100ヘクタール、組合員数約3,100人が大同合併することが急務であり、今がその時期であると思います。
幸い、最近、多くの組合員、幹部役員の中からも「合併すべきである」という声を耳にします。また、大方の役員の任期も平成14年ころまでが大半であり、隣の上市町でも昨年4月、行政主導のもと、5つの土地改良区が合併し、新たに上市町土地改良区が設立され、順調に業務が遂行されていると聞いています。
我が町においても、指導的立場にある当局が、合併に向け積極的に指導、関与することが急務であると考えられるが、町長の所見をお伺いします。
質問の第3点目、多くの町民が知りたい
上下水道行政全般について質問をします。
幸い、今日は関係各位の方も傍聴に見えておられるようでありますので、質問をさせていただきます。
なお、今後とも断続的に質問を行うため、今回の質問をパートIとさせていただきます。
本町における水道事業の出発点は
簡易水道事業であり、中心部五百石周辺を対象とした立山町上水道によって運営が図られ、昭和47年、50年の拡張事業により、従来の一部簡易水道と統合し、
水道加入普及に努めてきたところであり、また、上水道の水源は常願寺川の伏流水を利用してきたが、
電源開発事業、あるいは栃津川放水路の建設等で水位が低下し、さらに、生活水準の高度化により、水道普及とともに需要が急速に増大したことから、昭和57年第4次拡張事業として、表流水の利用を図る浄水施設の建設並びに水道事業を管理統制する
上水道管理センターが建設され、おいしくきれいな立山の水を安定的に町民に供給されてきたところであります。
しかし、拡張工事に伴う元利償還金が多額であり、また、水道料金の割高感もあり、管理運営を含め、一層の経営努力が必要であると思うのであります。
また近年は、
簡易水道事業時に布設した石綿管の布設替え、排水管の拡張など、今後、多額の事業費がかかることも事実であります。
このような現状を認識しつつ、次の事項について質問をいたします。
近年の工場の進出、団地の造成などにより、地下水位の低下などで新たに水道を引きたい、あるいは分家住宅など、新規に水道を引きたいという町民が多くいますが、そのとき、本管から自宅までの多額の工事費にびっくりされ、やむなく今までよりさらに深く井戸を掘るという方も相当いらっしゃいます。本管からの距離やいろいろな条件もありますが、当局としてこの現状を十分に認識され、工事にかかる費用の軽減ができないか、お伺いをいたします。また、規制緩和の中で、町外業者が本管からメーターまでの
取り出し管工事がなぜできないのか、これもお伺いいたします。
次に、下水道事業について質問をいたします。
町民の衛生的な生活環境の確保と、河川の水質保全及び
家庭排水処理を目指す下水道事業が本格化してまいりました。
現在、
中新川広域行政事務組合公共下水道事業、
中新川広域行政事務組合公共下水道関連特定環境保全公共下水道事業、そして、白岩・芦見・新瀬戸地区で実施されました
農業集落排水事業があります。
本町議会に
下水道対策特別委員会が設置され、3年の歳月が経過しました。この間、私
たち下水道特別委員会の政務調査で福井県美浜町、新潟県栄町、そして今年度の岐阜県海津町へと、浄化センターの施設見学などを含め、各下水道事業の実態を見聞してまいりました。いずれの町も、
下水道事業行政を積極的に開示していただき、大変参考になりました。また、我々の質問にも積極的に答弁をいただきました。
具体例を挙げますと、
浄化センター設置までの経緯、進捗率、負担金の問題、使用料、減免措置の関係、放流水の水質保全、
排水処理施設の維持管理、地区への補償問題など、本町の下水道行政にとって参考になり、考えさせられることがたくさんありました。
さて、本町における下水道の普及率は、現在3割を超えたところであり、これからが本番であります。いずれにせよ、多額の財政支出を要する事業であり、後世に悔いを残さないためにも、互いに知恵を出す必要があると思うのであります。特に、本町における下水道事業は、町民に対してPR不足であり、工事に入る地区には区長などを通じて徹底的に説明をし、住民の理解と納得の上で工事にかかることが大切であり、広報「たてやま」などを通じ広くPRすることも必要であり、これから本番を迎える下水道行政を円滑に進めるためにも、ぜひ必要であります。
以下、多くの町民から寄せられた事柄について質問をいたします。
まず1点目、規制緩和の中で県内の大多数の市町村が行っている宅内工事の受付が、本町ではなぜ行えないのか。
次に、検査の中身と内容について。
さらに、
受益者負担金について、
一括納入奨励金制度を設ける考えはないか。収納率アップにつながると思うのであります。
また、公共桝設置の辞退届が安易に受け付けられているように思うが、現実はどうなのか。
工事承諾書の印鑑は、本来役所がとるべきだと思うがどうか。現在は業者がとっている状況であります。
今実施されているエリア外であると思うが、大口企業などについてはどのような説明がなされているのか。例えば
中越合金株式会社、佐藤鉄工、
立山カントリーなどについてどのような説明がなされ、実施をするのか。
宅内工事費の目安について町民に積極的に開示する考えはないか。私たちが政務調査を実施した町では、いろいろな条件はあるが、おおむね
メーター当たり1万円が相場だとのことでしたが、本町は幾らぐらいか。
広報「たてやま」9月号に、9月10日は下水道デーとあり、漏水については
町内指定業者とありましたが、何か意図があるのか、PRの仕方に問題はないのか。
以上の事柄について答弁を求め、私の質問を終わります。
6 ◯議長(川上作藏君) 町長 冨樫清二君。
〔町長 冨樫清二君 登壇〕
7 ◯町長(冨樫清二君) 皆さん、おはようございます。
本日の一般質問、質疑につきましては、11名の方から通告をいただいております。答弁につきましては、私、並びに助役、担当課長から精一杯務めさせていただきますので、どうかよろしくお伺いを申し上げたいと思います。
それでは、まず酒井議員さんの、21世紀初頭の本町の目指すべき将来像についてどのような展望を持っているかというご質問にお答えをいたしたいと思います。
21世紀を間近に控えまして、社会は急激な情報化社会の進展、少子・高齢化の進行、環境問題、地方分権、経済構造の変化、生活様式の多様化など、さまざまな分野で構造的な変化に直面しており、これまでの社会システムが大きな変化を迫られておるのであります。
このような時代の流れを的確にとらえて、地方自治体自らの責任において、地方分権の時代にふさわしい
行政システムを明確なビジョンを持って構築しなければならないと思うのであります。
人々の欲求は、経済的な豊かさからゆとりを求める方向へと変化いたしております。人々の価値観の多様化が一層進み、文化、教育、生活など、さまざまな面で多様な選択肢が求められる社会が考えられるのであります。
以上のような社会の変化を踏まえまして、第8次
総合計画が策定されますが、やはりどんな時代であっても、まちづくりの主役はそこに住む住民の皆さんであることを基本姿勢に、町の貴重な財産である緑豊かな自然のもとに、
生活環境づくり、健康と福祉、人づくり、産業づくりに配慮いたしました施策によって、新しい時代を担う世代が立山町に愛着と誇りを持って生活できるようなまちづくりを展望しているところでありますので、ご理解いただきたいと思うのであります。
次に、立山町の土地改良区の大同合併についてでありますが、酒井議員さんの、町として積極的に関与する考えはないかというご質問でありますが、町といたしましては、土地改良区は
農業生産基盤の整備による生産性の向上や農業生産の拡大への中核的な役割に加えて、水利施設や農道などの管理主体として、農村地域の保全管理に大きな役割を担っている中核的な団体であると認識をしておるのであります。
しかしながら、近年、農村社会における混住化の進展や農産物価格の停滞に伴う農業所得の低迷などの中で、土地改良区の経営基盤が脆弱化傾向となっております。このことから富山県では平成3年に、富山県土地改良区
整備計画検討委員会を設置いたしまして、「富山県土地改良区整備計画」を策定しております。その策定計画案では、当時206あった土地改良区を、将来は県下で53の土地改良区に統合整備しようとするものであります。富山県
土地改良連合会が中心になって合併推進を図った結果、平成11年度末では、土地改良区数が177となっております。さらに合併を推進するため、県では平成11年から平成17年までの7カ年とする第2次
総合整備推進計画が策定されているところでありまして、県内では、近年における土地改良区統合整備の動きですが、高岡・小矢部市で統合に向けて調整中でありまして、富山市でも吸収合併を前提に推進協議会が設立されまして、統合に向けた作業が行われていると聞いておるのであります。
立山町の土地改良区は、休眠中の団体も含めますと、
面的土地改良区として9団体あるわけでありますが、資産管理、賦課金の経理だけが動いているもの、また、近年で
土地改良事業が完了する土地改良区、一方、
大型整備事業に取り組んでいる土地改良区などがあります。
各土地改良区理事長さんの気持ちの中で、将来的には合併を前提として話し合いを持ちたいという機運があることは、内々承知しているところであります。合併に関する手続としては、
土地改良施設に関する権利義務も当然に承継されることから、集落懇談会、関係団体との協議を十分行い、役員会、総代会などに図って、その趣旨が理解された段階で、町・県・土地改良区で
統合整備推進協議会を立ち上げ、
合併予備契約書締結のための準備を進めることとなると思います。
しかしながら、合併に至るまでには、各土地改良区の資産整理を含め、また事務手続上の問題もあり、相当の時間が必要となることが予想されます。
今後、自主的、主体的に土地改良区自身が合併も含めて今後のあり方を検討する中で、機運が高まれば、町としては、県と連絡を取りながら、3カ年継続の
統合再編整備事業を活用しながら、
業務運営合理化のための事業を進めていきたいと考えております。
いずれにしろ、土地改良区は組合員から頼りにされる土地改良区でなければなりません。町としては、合併に向けた具体的な話し合いをお願いしながら、合併推進に積極的に取り組んでいきたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げたいと思います。
それから、水道のことについてご質問がございますが、専門的なこともございますので、担当課長から答弁させますので、どうかひとつよろしくお願いいたしたいと思います。
8 ◯議長(川上作藏君)
上下水道課長 土井 満君。
〔
上下水道課長 土井 満君 登壇〕
9
◯上下水道課長(土井 満君) 酒井議員さんの、
上下水道行政についてのご質問にお答えをいたします。
まず最初に、水道工事費の本管から自宅までの費用の軽減はできないかとのご質問にお答えいたします。
現在までの
上水道拡張事業におきまして、集落単位で家屋がまとまって加入される場合におきましては、
新規加入申し込み状況を調査しながら、最小の経費で最大の効果が上がるよう、配水管の布設計画に基づき、
配水管布設工事を実施してきております。この場合でも、配水管以外の給水管につきましては、加入者で全額自己負担を願っていただいているところであります。
したがいまして、今回ご質問の個人の給水装置の費用軽減につきましてはできないことを申し上げ、ご了解をお願いいたします。
次に、規制緩和の中で、町外業者が道路からの取り出しができないのかとのご質問にお答えいたします。
規制緩和により、現在、
指定給水装置工事事業者の店数は、高岡・黒部市からの事業所をはじめ93社であります。
道路から宅地までの
給水取り出しにつきましては、県道や町道を掘削し、給水工事を行い、その後、道路の舗装復旧、また後々の補修も出てまいります。このことから町内業者に指定をしていた経緯があります。しかし、規制緩和の時代に対応するため、
道路管理関係者とも協議を行い、早急に改善の方向で進めたいと考えております。
次に、宅内工事の受付を町でできないのかとのご質問にお答えいたします。
町では、提出書類の様式の統一と適正な申請書の作成を図るため、町の
管工事協同組合を通じて受付をしてきました。
この申請書には、方位、道路、目標となるものの表示や建物、水道、井戸、台所、浴室、洗濯場、便所その他汚れを排除する施設の位置図、また排水管渠の位置、大きさ、勾配及び延長、そして100分の1の縦断面図、縮尺20分の1の構造図等々の申請書類の提出が必要であります。
一般の業者では、日常の業務もあり、事務作業の効率を図るため、
管工事協同組合で一括し、申請書類の作成をしてきた経緯があります。
しかし、今日では、施工業者の資質の向上もあり、9月1日から直接町で申請書類を受け付けし、審査を行い、加入者の便宜を図ったところであります。
次に、検査の中身と内容についてのご質問にお答えをいたします。
工事が完了いたしますと、町の検査員が業者立ち会いのもとに、材料検査や雨水が混入していないか混入検査、流れの勾配がスムーズか鏡通しの検査をして、各家庭での工事が適正に施工されたかどうか、検査要綱に基づいて検査をいたしております。
次に、
受益者負担金の奨励制度を設ける考えはないかとのご質問にお答えをいたします。
公共下水道では、一般家庭の分担金は23万円であります。これは、上市・立山・舟橋で組織する
中新川広域行政事務組合で決められたものであります。町の
農業集落排水事業にしましても、同じく下水道事業として同額にしております。
分担金の納入につきましては、
初年度一括払いが原則でありますが、事情により3年分割方式と3年をさらに4分割で納入する方法もあります。これは例外措置であります。また、不幸にして災害や火災、病気等による徴収猶予の制度や、
生活保護等公的扶助の受給家庭には減免制度もありますので、奨励制度を設ける考えのないことを申し上げ、ご理解をお願いいたします。
次に、公共桝設置の辞退届についてどのように考えるかという質問にお答えいたします。
公共下水道、
農業集落排水事業にいたしましても、全世帯の加入を原則として国の認可を受けております。計画から国の認可、さらに着工まで、かなりの期間がかかります。この間、不幸にして家を取り壊す場合や、宅地を取得したが全く家を建てる見込みがない等の事態が発生することもあります。これらにつきましては本来的には認められないものでありますが、事情により例外的に辞退届により対応をしております。
次に、承諾書の印鑑をだれがとるのかとの質問にお答えいたします。
各家庭への公共桝を設置するに当たり、場所の確認のため、汚水桝位置申請書をもらっております。これは、過去、他の市町村で家主と設置位置のトラブルが生じたためと伺っております。町ではこうしたトラブルを避けるため、念のため、汚水桝位置の申請書を施工業者にとってもらっておりましたが、今後は汚水桝位置申請書を町の責任において受理し、工事を施工していく考えでありますので、ご理解をお願いいたします。
次に、大口企業などの対応についてのお答えをいたします。
企業への下水道の対応でありますが、現在の計画エリアに入っておれば、下水道の接続のための工事を行っています。また、企業によってはかなりの工場廃水があり、以前から大型の完全な浄化装置を備え、汚水も同時に処理している企業もあります。こうした基準に合致しているところにつきましては、独自の処理でよいと判断しております。その他の企業の生活排水につきましては中新川公共下水道で対応する計画で、企業への説明に回っているところであります。
次に、宅内工事費について町民に積極的に開示する考えはないかとのご質問でありますが、宅内の工事費につきましては、宅地内のコンクリートやアスファルト舗装、土砂だけの場合など、単価もそれぞれであります。町では、下水道工事に入る前に必ず地元説明会を開催しています。こうした場所を利用して、宅内工事に当たっては、2、3の指定工事店からの見積もりを取ってもらい、選択するよう勧めているところであります。
建設省都市局下水道部通知でも、標準単価表については、自由な価格競争を阻害するのみならず、標準価格を目安として指定工事店が共同して工事価格を決定するおそれがあるなど、独占禁止法との関係において問題を生じさせるおそれがあることから、廃止するよう通知を受けているところでありますので、ご理解をお願いいたします。
次に、広報「たてやま」9月号で「漏水修理は立山町指定工事店で」とPRされていたが、何か意図があるのかとのご質問にお答えをいたします。
宅地内の給水装置は個人の財産であります。日ごろから水道メーターの点検をしていただくよう、毎年、町の広報でPRをしているところであります。これから冬場にかけまして、特に漏水の発生が多くなります。こうしたときに、水道料金が普段に比べ異常に高いとの苦情がよくあります。このようなトラブルを避けるため、定期的に広報しているところであります。
なお、この広報で言う漏水修理の立山町指定工事店の業者数は、現在、町内外で93社であります。町には指定を受けるための指定基準が設けられております。それは、事業所ごとに主任技術者を置くこと、定められた機械器具を有する者であること等々の基準であります。町ではこれらをチェックし、指定工事業者証を交付しているところでありますことを申し上げ、答弁といたします。
10 ◯議長(川上作藏君) 9番 酒井 務君。
11 ◯9番(酒井 務君) 再質問させていただきます。
まず第1点目ですけれども、答弁を聞いておりますと、具体的なものはなかなか難しいかというふうに思いますけれども、かなり抽象的な言い方で、町として、今後10年、特に町長として私はこういうことをアピールしてやっていきたいんだというような意思が見受けられなかったように思うんですけれども、そういうことで、町長、答弁があればもう一遍お願いします。
それと、土地改良区については、町は積極的にこれから合併に向けてやっていくということなんですけれども、町長もおっしゃいましたけれども、それぞれの土地改良区には歴史的経過、あるいはそれぞれの土地改良区の財産の問題、そして私は一番問題になると思うのは経常経費の問題など、乗り越えなければならない問題がたくさんあるというふうに思っておりますが、やはり今日の農業、農村を考えますときに、合併を早急にやるということが大変大切でありますし、そのことによって、農業を今まで以上に足腰を強くして、来るべく21世紀に対応していくということが大変重要であるというふうに思います。
「小異を捨てて大同につく」という言葉もございます。そういった意味からも、先ほども答弁をいただきましたけれども、だれかが音頭を取ってもらわないと、みんながそんなことを思っておっても、改良区の理事長だけでやるというわけにはいかないと私は思います。町がひとつ音頭を取っていただいて、そして大同合併に向けてぜひご努力を願いたいというふうに思います。
それから、下水道について、たまたま今回、付託案件がなくて、そして特別委員会が開かれないということを議運で聞きましたので、私は本会議で質問させていただいたわけでありますし、同時に、この問題につきましては、他の議員もいろんなことをおっしゃいました。そういった意味で、きょうは、私の地元の区長あたりも来ておりますから、ぜひPRといいますか、地元の説明だけはきちっとやっていただいて工事に入っていただかないと、私のところは地元の議員が3人もおりますけれども、地元の議員は役場で何をやっておるんだというおしかりも受けておるわけですから、私はぜひとも工事をスムーズに円滑に進めていただくために説明をし、理解を得、そして工事に取りかかっていただきたいということをお願いするわけでありまして、そのことについては我々も積極的に協力をしますし、いついかなるときでも呼び出していただければ積極的に出てまいります。
そういった意味で、何も行政だけでやってくれと言っているのではないんですよ。我々も含めて、一緒に地元へ入って説明をし、理解を得て工事をするという前提でこういうお話をさせていただいておるので、今回の回答の中で、かなり積極的に町も開示していただいた部分もあるということで、下水道課長の答弁は要りませんけれども、特に私の地区は工事が始まるわけですから、これからも鋭意集落へ入っていただいて説明をしていただく、そして工事を円滑に進めていただくということが大変重要だというふうに思いますので、よろしくお願いします。
町長、その点について答弁をお願いします。
12 ◯議長(川上作藏君) 町長 冨樫清二君。
13 ◯町長(冨樫清二君) 再質問にお答えをいたしたいと思いますが、町の特色ある展望ということでございます。もちろん我々は当然立山町民であり、そして富山県民でもあり、また当然、日本国民でもあるわけでありますから、国は国、県は県、町は町という独自な行動というのは考えられません。したがって、私の町の特色は、何といいましても県民の歌の第一に出てきます「仰ぎ見る立山連峰」。立山連峰というのは、私どもの町の大切な宝でありますし、平成元年にみどり維新の町を宣言いたしました。みどりの憲章もつくらせていただきました。我々の環境は我々で守ろう、そうしたことも町民の皆さんにお願いをし、環境保全基金条例も制定させていただきました。多くの方から献金もいただきました。そして我々は、自然と人間との共生、かけがえのない地球を守りながら、健康で明るいまちづくりを目指して今日まで頑張ってきたところであります。
したがって、今後もこの方向は変わらんだろうし、それからまた、一番大切なのは、いつまでも健康でありたい、そして長生きをしたい、これは人間共通の願望でありますから、その願望に沿って、我々は当時の行政、政治の責任者でありますから、町民の皆さんにお願いもし、積極的に参加もしていただきました。そして、悔いのない立山町を創造しながら、これからも皆さんにご協力いただきながら進めさせていただくということには変わりはないと考えておりますので、今後ともご協力をお願いいたしたいと思います。
それから、土地改良区の合併の問題でありますが、ようやく何か機運が乗ってきたような感じを受けるわけでありますから、この機会に、先ほど申し上げましたように、土地改良区の皆さん方と話し合いをしていただく機会をつくっていただきまして、大同合併に積極的に関与していきたいという考え方を持っておりますので、ご了解をいただきたいと思います。
14 ◯議長(川上作藏君) 以上で酒井議員の質問を終わります。
6番 米田俊信君。
〔6番 米田俊信君 登壇〕
15 ◯6番(米田俊信君) 9月定例会に、通告してございます2点につきましてご質問をさせていただきます。
我が利田地区は、8月1日より富山魚津線の開通に伴い、地区の形態が大きく変化の一途をたどり、他町村の方々が我が地区に入り、活気を見ることができました。
しかし、農道より県道を横断するときなど、時間帯にもよりますが、朝、ラッシュ時など、農作業用トラクター、コンバインは15分間も待たされると聞いております。信号機のあるところは別でございますが、通勤者の車、大型車、商業車などの車で列をなしているのが富山外郭環状線であります。
この道路に代わる道路として、利田三郷用水管理道路を現在4メートルを倍にして、利田産業道路としてバイパス計画案を打ち出されたこともありますが、今や富山魚津線を南北に横断するアンダーボックスが狭くて困難になり、断念せざるを得なくなったわけでございます。
また、現在の外郭環状線を生活道路としていいのか、道路を広げることができるのか。下がるスペースもなく土地のない家、また、道路に面している方々に聞いてみますと、利田の展望として、将来は数十年経過しても、今は夢を追い求め、南北道路として常願寺川の堤防東側に広げる余裕もあります。ぜひとも実現に向けて、県道富山上市線を経て国道につながるように県に申し入れていただき、また、国の管轄でありますので、国に働きかけてくださいますよう町長にお願いし、お伺いするものでございます。
次に、大豆異変状況について。
今年6月から7月にかけて、我が地区において大豆被害が発生し、地区の会合ごとに「また広がったじゃ」と話が出されるのであります。私自身も数回見て回りましたが、何か赤く立ち枯れて、入口のところ、特に真ん中がひどく、はげたような状況でありました。
転作は、米価が低迷するのを防ぐために大豆の栽培を本格化させ、植付けまで指導してきましたが、本年度の状況については原因不明で、究明について積極性がなく、農家の方々、集団営農の方は、「途方にくれた、もう豆をつくるのがいやになった。米を農協に通さないで他の業者さんに売りさばくかなぁ」と話されるのであります。
このような言葉も出される状況であり、営農指導、共済指導、町行政も真剣に取り組んでほしいのであります。
そこで、今年だけではなく、恐らく来年も減反は避けられず、今年同等か、それよりも増すのか、どちらかと思います。農家の方々に不安を残さないために、原因を突き止めて、農家収入が上がるよう、農地の維持にもつながるよう、不安を解消するために、原因は何であったか、農林課長にお伺いするものでございます。
以上をもちまして、私の質問を終わらせていただきます。
16 ◯議長(川上作藏君) 町長 冨樫清二君。
〔町長 冨樫清二君 登壇〕
17 ◯町長(冨樫清二君) 米田議員さんの、富山外郭環状線にかわる道路の建設についてのご質問にお答えをいたしたいと思います。
近年の自動車交通量の増加並びに利田バイパスの開通に伴い、富山外郭環状線においても交通量が増加していることは、十分認識をしておるところであります。
このため町では、富山外郭環状線を補完し、交通量を分散する目的で、常願寺川右岸堤防を利用した道路の整備を進めております。そして、常願寺川公園(利田地区)から立山橋(岩峅寺地区)までの全線供用を平成12年9月を目途に進めているところであります。
一方、県においては、この秋に利田バイパスにつながる(仮称)利田大橋の下部工に着工されると聞いております。この橋梁が完成すれば、富山外郭環状線への通過交通量が減少することからも、富山外郭環状線のバイパス計画はないというふうに承っておるのであります。
なお、議員ご提案の堤防道路の拡幅については、現在のところ、幅員7メートルで2車線が確保されているところから、拡幅計画はありませんが、交通量が増加していることからも、交通の安全を確保するための公安委員会、建設省などと協議いたしまして、交通安全施設の設置について万全を期していきたい、このように考えておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げたいと思います。
18 ◯議長(川上作藏君) 農林課長 岡崎正一君。
〔農林課長 岡崎正一君 登壇〕
19 ◯農林課長(岡崎正一君) 米田議員さんのご質問にお答えする前に、私事で申し訳ございませんが、一言お願いを申し上げます。
この4月、2000年の大きな節目の年に農林課長を拝命し、はや5カ月が経過いたしました。改めて職務の重要性とその責任の重大さを痛感いたしているところであります。何分まだまだ未熟者ではございますが、職務を全うするために全力を尽くしたいと考えておりますので、何とぞ議員皆様方の温かいご指導、ご支援をよろしくお願い申し上げます。
それでは、米田議員さんのご質問の2点目、集団営農である大豆作物の発育異変の現状についてお答えをいたします。
平成12年度より、水田における麦、大豆などの本格的生産を図る経営確立助成と、地域の自主性を生かしながら米の計画生産と水田の有効利用を図る「とも補償」からなる新たな助成システムとして、水田農業経営確立対策が実施されております。
利田地区でも大豆の作付の集団化、生産組織への集約化が進められ、集落等を基盤とした地域ぐるみのより望ましい転作営農が展開されております。
しかしながら、大豆の本葉が4枚から5枚の時期に、ネキリムシにより茎が食いちぎられる被害が利田地区に集中して発生し、技術者協議会で調査した結果、25%以上の被害発生面積26ヘクタールが確認され、緊急特報により害虫の防除と再播種について徹底を呼びかけましたが、天候や圃場の条件が悪く、十分な現場対応ができない状況でありました。
さらに、根が傷み、立ち枯れ状態となる被害も約2ヘクタールに発生し、農業試験場にその原因の調査を依頼したところ、茎疫病による土壌汚染が原因であることが判明しましたが、防除の方法が確立されていないとのことで、相当の減収が予想される状況であります。
これの対応については、農業共済組合も地区の被害状況を十分把握しており、被害農家に対して被害の実態に応じた適切な減収補償がなされるものと考えております。
町といたしましては、現行対策を有効に活用し、大豆などの本格的な生産を関係機関と連携し、土地利用型農業の活性化及び農業経営の安定化にさらに努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。
20 ◯議長(川上作藏君) 6番 米田俊信君。
21 ◯6番(米田俊信君) 町長に「万全を期す」というお言葉をいただきましたが、私は、富山外郭環状線につきまして2年や3年でやれというものではございません。数十年かかってでも、利田地区の問題として、現在の外郭環状線は生活道路として使用し、いわゆる産業道路として堤防を強く求めるものでございます。
今後とも私は議員に出させていただいたならば、これをぜひとも実現に向けたく質問を続けたい、このように思っておりますので、町長、どうか頭の隅に入れておいてくださいますよう、ひとつよろしくお願いいたします。お答えは要りません。
22 ◯議長(川上作藏君) 以上で米田議員の質問を終わります。
8番 藤井忠則君。
〔8番 藤井忠則君 登壇〕
23 ◯8番(藤井忠則君) 私は、本9月定例議会に当たり、さきに通告してあります雨水浸水対策計画と、もう1点は、中心市街地活性化について質問をいたします。
「災害は忘れたころにやってくる」と言います。伊豆諸島の三宅島では、今も大規模な噴火や地震が断続的に発生をし、島より避難勧告が発せられたところであります。一日も早く伊豆諸島が復興することを願うものであります。
また、昨日の新聞、あるいはテレビ等で、東海地方の大きな豪雨のために被害を受けた方に対しまして、心よりお見舞いを申し上げるわけでございます。
それでは、1点目に、水害対策を目的として予算化されている調査費1,000万円が、今後どのような設備計画で実施されるかをお尋ねいたします。
昭和44年以来の豪雨が平成10年8月に発生し、継続的な集中豪雨が大きな被害を立山町にもたらしたのであります。8月に降った降水量が平年の約4倍という記録的な降水量で、被害は、栃津川の護岸の決壊や床上浸水、床下浸水など、また、農地農業施設や林道、田畑など、大きな被害を受けたのであります。速やかに町では激甚災害指定を受け、復旧計画に基づき、整備されたところであります。
尊い生命や大切な財産を守る観点からも、水害の教訓を十分に生かして調査が実施され、予算が効率よく執行されるよう、どのような整備計画が実施されるのか、担当課長に答弁を求めるものであります。
次に、床下浸水が多発した五百石地域の防止対策についてであります。
平成10年度の激甚災害や平成11年に再度豪雨が襲い、場所によっては2年連続の水害による被害が発生したのであります。自然災害とはいえ、被害を受けた住民にとってはいたたまれなく、五百石地区においても、駅周辺や前沢地区、曙町では、床下浸水による多くの水害を受けたのであります。地区において特に用排水路整備の推進と改良が必要であろうかと思います。
五百石地区振興会では、8月30日、町長と語る会が開催されました。提出された質疑の中でも、集中豪雨に伴う水害対策についての論議がされたところであります。町当局において、今後十分な調査が実施され、五百石地域の水害の防止対策と整備計画をどのように推進されるのか、担当課長の所見をお尋ねいたします。
次に、敷地内排水の調整池設置についてであります。
梅雨時期などに大型店舗や企業、また、宅地開発された敷地内より流れ出る排水と雨水が一気に用水に流れ込み、放流先での増水が下流であふれる結果をもたらし、田や畑の被害や、床下浸水、床上浸水の危険性が生じるのであります。
隣の石川県においては、開発面積1ヘクタール、すなわち1万平方メートル以上の開発許可については、雨水排水協議基準及び調整池設置要綱を設けております。
我が町においても、今後新しく大型店舗や企業の進出、また、宅地開発が進むものと考えられます。一定の基準及び要綱で規制すべきだと思うが、建設課長の所見を求めるものであります。
2点目の質問でありますが、中心市街地整備改善活性化法についてお伺いいたします。
中心市街地は、いろんな意味において、これからも地域経済の発展や豊かな文化生活の実現に大切な役割を果たす場所であろうかと思います。また、中心市街地は、これからの時代のニーズに対応した地域コミュニティーを中心として、人が地域に住み、育ち、また、働き、交流をする場として再生することが、21世紀を目前にして強く求められているところであります。
昨年、富山市では、中央通り商栄会との共同事業で、若者を中心として空き店舗を利用してのミニチャレンジショップのお店が数店出店されました。非常にユニークな試みの一つであり、注目を集めているところであります。
また、9月1日より3日間で、来場者数30万人との報道がありました、おわらの町・八尾町では、伝統芸能おわらを後世に伝えることの目的と、町の観光拠点づくりとしての「おわら資料館」があります。これらの施設は、平成10年7月に施行された中心市街地整備改善活性化法に基づき、事業化されたものであります。
私は、自然を大切にしたふるさとづくりが、21世紀に向かっての展望がいろんな角度から議論がなされると思っています。なお、中心市街地の活性化が今後どのような計画のもとで推進されるのか、石田助役さんに所見を求めるものであります。
最後に、第8次総合計画での駅周辺の環境整備の取り組みについてであります。
立山町都市計画マスタープランの中で、南部地域の岩峅寺駅は、富山地方鉄道上滝線と立山線とが合流し、また、北部地域にある寺田駅においても、富山地方鉄道の本線と立山線が合流をし、ともに共通する乗り換え中継点であります。また、利便性の中で駅周辺が住居の集約化する中で、田園地帯を形成してまいりました。第8次総合計画でどのような環境整備に取り組まれるのか。
また、五百石駅や榎町駅のある中央地域には、役場庁舎や商工会をはじめ、小中高の教育施設や商店街があります。人口の減少と少子・高齢化が進み、さらに、私たちの社会には、人にやさしい住居づくりや福祉施設の整備が求められていくと思うのであります。立山町総合計画委員長である石田助役さんに所見を求めまして、質問を終わります。
24 ◯議長(川上作藏君) 助役 石田清保君。
〔助役 石田清保君 登壇〕
25 ◯助役(石田清保君) 藤井議員の2番目の、町の中心市街地活性化について、中心市街地整備改善活性化法が施行されたが、行政としての基本計画はどうかとのご質問にお答えをいたします。
中心市街地整備活性化法は、中心市街地において、地域における創意工夫を生かしつつ、市街地の整備改善と商業等の活性化を一体的に推進することにより、地域の振興及び秩序ある整備を図り、もって国民の生活の向上及び経済の健全な発展に寄与することを目的に、平成10年7月に施行されているものでございます。この法律に基づき、市町村が基本計画を策定すれば、これらの関連事業について、国・県から支援を受けることが可能となります。
立山町では、この法律の対象となる中心市街地としては五百石市街地が該当すると考えられますが、この基本計画の策定に際しては、地域住民や地元商業者、商工会などの意向が大変重要でございます。さらに、基本計画を策定し、事業を進めるに際しても、行政が主に進める市街地の整備改善事業と、あわせてもう1つ、地元商業者などが進める商業活性化策が両輪をなすこととなりますから、まずは地域住民、地元商業者の意見を聞きながら、その上で確たる商業活性化策として何に取り組むのか、商店街の熱意、資金計画などの見込みが立つようであれば、基本計画の策定について検討してまいりたいというふうに考えております。
次に、第8次総合計画で駅周辺の環境整備の取り組みについてのご質問でございますが、環境問題、高齢化、サービスの広域化等からの公共交通の重要性が見直されている現在、公共交通機関とまちの結節点である駅及び駅周辺の整備が、今後のまちづくりを進める上で重要なポイントであることは十分認識をしております。
このため、都市計画マスタープランでは、都市整備の基本構想として町全体の地域ごとの将来像や整備方針を総合的にまとめる一方、寺田駅周辺地区、岩峅寺駅周辺地区を重点地区として位置づけ、整備の方向性をより具体的に定めております。
議員ご指摘の、寺田駅周辺地区については、パーク・アンド・ライドのための駐車場整備、あるいは駅へのアクセス道路の整備、駅前広場空間の形成など、また岩峅寺駅周辺地区については、鉄道の合流点としての拠点性の向上、駅へのアクセスの強化、駅を核とした地域づくりなどを進めることを整備方針として定めているところでございます。
しかし、これらの計画を進めるに当たっては、周辺の土地利用の進展、駅の活用状況、地域住民のニーズを見極めるとともに、富山地方鉄道や駅周辺の商業者などの意向を確認しながら進める必要がございます。
いずれにいたしましても、今後、第8次総合計画の策定に向けて、都市計画マスタープランと十分整合性をとりながら進めてまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。
26 ◯議長(川上作藏君) 建設課長 南保仁士君。
〔建設課長 南保仁士君 登壇〕
27 ◯建設課長(南保仁士君) 藤井議員さんのご質問の、町の雨水浸水対策に関しまして、1番目の、調査費が予算化されているが、整備計画をどのように実施するかとのご質問にお答えいたします。
平成10年7月から8月や平成11年9月の集中豪雨時に多くの浸水被害が発生したことに鑑み、今年度当初予算において、市街地排水基本調査としまして1,000万円を計上し、立山町の用途地域を中心に浸水対策調査を行うこととしておりました。
しかし、検討を進める中で、浸水被害は、下流部の利田・新川地区でも多数発生しており、用途地域での対策が下流部へ悪影響を起こしかねないこと、さらに、雨水の流出を早くする宅地開発などの開発行為が各地で多数実施並びに計画されていることなどの問題が生じておりまして、調査エリアを広げ、総合的な検討が必要となってまいりました。
このため、調査エリアにつきましては、用排水系統や排水能力などの資料を収集する区域を、常願寺川右岸、釜ケ淵用水下流、栃津川左岸で囲まれました約3,000ヘクタール、特に対策を要すると思われます調査対象区域としまして、五百石・下段・高野地区、利田地区、新川地区の約830ヘクタールに拡大して調査を進めたいと考えております。
また、調査内容につきましては、1つ目としまして、計画対象降雨強度や流出算定式の設定など基本事項となるものの整理、2つ目としまして、過去の浸水被害や現地調査によりまして地域別の問題点を整理するとともに、関係機関と調整、連携して、水路、河川などを改修するいわゆるハード対策、3つ目としまして、開発行為の調整池のあり方や土地改良区の水門操作など、いわゆるソフト対策などを検討しまして整備計画をまとめたいと考えております。
なお、調査に際しましては、今後のハードやソフト対策を連携して進める必要がありますことから、県、土地改良区並びに町関係各課などからなります「雨水対策検討委員会」を設けまして、効率的に対策が講じられるよう調整することとしております。
また、計画の策定には、調査のエリアが広いことから、時間と予算が必要となりますので、まず、平成12年度には現地調査、測量、課題の整理を行い、平成13年度には整備計画を取りまとめたいと考えております。
対策の実施につきましては、この調査結果を受けまして、関係機関と連携し、補助事業なども活用しながら、効率的に進めてまいりたいと考えております。
次に、2番目の、平成10年、11年と2年連続の水害による被害を受けた山間地や、特に床下浸水が多発した五百石地域の防止対策と整備についてのご質問にお答えいたします。
五百石地域の浸水被害の原因としましては、用水路や側溝の断面不足、用水路上の占有物件による断面阻害、用水路の水門管理の不徹底、宅地開発の進展による雨水の短期流出などの原因が考えられると思われます。
これらにつきましては、現地調査、測量などを実施しまして、その原因を明確にしませんと効率的な対応ができないということでありまして、現在、調査の準備を進めております雨水浸水対策調査の中で対応策をまとめた上で、関係機関と連携して、ハード並びにソフトの対策を進めてまいりたいと考えております。
また、山間地での雨水対策につきましては、がけ崩れや土石流などの土砂災害とも相関が非常に深いということでございますので、状況を調査しながら砂防や治山対策を要望してまいりたいと考えております。
次に、3番目の、大型店舗や企業進出、宅地開発の排水路に関する対策と敷地内排水の調整池の設置についてのご質問にお答えいたします。
開発行為における調整池につきましては、田などを宅地化することによりまして、雨水の流出時間が短時間となりますことから、その流出を調整するため設置するものでございます。
その設置につきましては、都市計画法第33条開発許可の基準及び政令第26条2号により、放流先の排水能力によりやむを得ない場合とされておりまして、県の開発事務にかかる実務手引によりますと、開発面積が5ヘクタール以上の場合、原則として設置することとされております。
これまで本町では、開発面積が0.3ヘクタール以上の宅地開発につきまして調整を行っているところでありますが、いずれの開発につきましても、開発面積が5ヘクタール未満、もしくは排水路を熟知しております土地改良区の同意を得ているということもありまして、今のところ、特に調整池の設置については指導いたしておりません。
なお、今後の開発行為に対する調整池のあり方につきましては、現在準備を進めております雨水浸水対策調査の中で、下流域の用排水路の状況などから、その設置が必要と判断されれば、管理者などとも協議の上、その設置の指導について考えてまいりたいと思っております。ご理解を賜りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
28 ◯議長(川上作藏君) 8番 藤井忠則君。
29 ◯8番(藤井忠則君) 南保建設課長に再質問をさせていただきたいと思います。
調整池の件でございますが、皆さんご案内のとおり、私どもの立山町に、大型店の中でユニー立山店がございます。来年の1月に撤退するように報道されております。そういった中で、昨今、いろんな企業の進出といううわさ話、いろんな企業が来るという話が出てまいっております。
そういった中で、私は確認はしていないんですが、ユニー立山店には、大きさはわかりませんが、調整池が設けてあるように聞いておるわけでございます。そういったときに、うわさの中で遊技場とか、あるいはスーパーとかのいろんな話が出ておるわけでございますが、新たに現在のユニーの敷地面積よりも、今の2倍、3倍に広がったような状況の中での企業進出ということも考えられるわけでございます。そういったときに、今のユニー立山店が調整池を設けておいでになっておりますが、当然そういったときに、敷地面積が2倍になれば、今の調整池そのものの体積を2倍にするというふうな指導をされるのかどうか。
それとまた、現在、町のほうにユニー撤退後の企業云々の申し出等が何かあるかどうか、その2点、再質問としてさせていただきます。
30 ◯議長(川上作藏君) 建設課長 南保仁士君。
31 ◯建設課長(南保仁士君) 藤井議員さんの再質問にお答えいたします。
先に2点目のほうからお答えさせていただきます。
ユニー立山店の後に進出の予定を聞いているかというご質問でございますが、今のところ、私個人としては聞いておりません。
1点目の、今後拡張されれば調整池をどうするのかというご質問でございますが、まず、今の敷地の中で建て替えという話になれば、開発行為にはなりません。ですから、今のままの敷地の建て替えであれば、特に調整池の必要性といいますか、指導ということは生じてまいりません。
その拡張が、例えば2倍、3倍と今おっしゃいましたが、そうなれば開発行為に当たりますので、ただ、現在のところ、町が指導しておりますのは5ヘクタール以上という、県の基準に基づきまして指導しておりますので、それに該当すれば、当然そういったことを指導してまいりたいと考えておりますが、それ以下については、ほかにおいても指導しておりませんので、現在はそのことは考えておりません。
32 ◯議長(川上作藏君) 以上で藤井議員の質問を終わります。
17番 佐伯靖彦君。
〔17番 佐伯靖彦君 登壇〕
33 ◯17番(佐伯靖彦君) おはようございます。
今年の夏は大変猛暑でありまして、過ごしにくい夏であったわけでありますが、早いもので、標高2,500メートルの室堂では、コバイケイソウ、イワイチョウなどの高山植物が、真っ黄色な花のじゅうたんを敷いたように色づいてきておるわけであります。
一方、三宅島の火山活動による全島民の避難勧告、また、一昨日、昨日の東海地方を襲った集中豪雨など、自然環境の恐ろしさを痛感したところであります。被害に遭われました地区住民に対して、心からお見舞いを申し上げます。
また一方、うれしいことでありますが、とやま国体夏季大会が、豪雨のため、一部競技が中止になりましたけれども、選手役員の大活躍で大勝利、大成功に終わったと聞いております。今後行われます秋季大会の勝利と成功を願うものであります。
それでは、2点について質問をいたします。
中部山岳国立公園でのアイドリング禁止条例についてお尋ねをいたします。
町では、6月議会で中部山岳国立公園内でのアイドリング禁止を盛り込んだ「立山町自動車の使用に伴う環境負荷の低減に関する条例」を全会一致で可決いたしまして、夏山シーズンの7月1日に告示、実施をいたしたのであります。
きょうまで、排気ガスによる環境汚染、高山植物への影響を心配する自然保護団体などから、立山黒部アルペンルートの沿線のブナ林の排気ガスによる立ち枯れの心配、厳しい自然条件の中で咲く高山植物への被害の深刻化が指摘されているのであります。
アイドリングの抑制は、欧米の各国では広く実施されておりまして、国内でも12府県18市の30を超える自治体が条例を制定していると聞きます。みどり維新の町宣言の町としては、取り組みが遅れた懸念がありますが、しかし、県内自治体に先駆けての条例であり、高く評価をする一人であります。
今後は、県内でも、特に観光地でのアイドリングの禁止条例の制定が進むと思われるのであります。町としても、国立公園内の条例だけではなく、町内全域での条例の制定をと思うのであります。
さて、立山登山口の立山駅周辺、称名平、室堂ターミナル周辺の駐車場でのアイドリング禁止条例が実施されて、早いもので2カ月。今年は猛暑の日が続く中での禁止条例でありました関係上、その実態はどうであったか、お尋ねをする次第であります。
町に委嘱された監視員の話によりますと、アイドリング禁止条例を知らないで冷房のためのアイドリングを続けている県外観光バスが多く見られ、浸透するには時間が必要だと言われております。アイドリング禁止条例徹底の呼びかけ看板を数多く設置する、また、立山駅周辺、称名平駐車場整理検問所、桂台有料道路の料金所などでのパンフレットの配布によるアイドリング禁止を呼びかける必要があると思うのであります。
また、エンジンの停止を呼びかけましても、すぐには応じず、一時エンジンの停止に応じましても、係員が立ち去りますと、すぐにエンジンをかけるといった、イタチごっことも聞いております。
また、中には、規制地域外の立山博物館周辺、風土記の丘の駐車場や大山町の山麓のスキー場の駐車場でのアイドリングを続けながらお客を待っている県外観光バスの乗務員もおられるということを聞いておるわけであります。
また、条例の施行と停止を呼びかけると、規制はわかりますけれども、休憩する場所がないという答えが多く聞かれておるわけであります。この猛暑の中で5、6時間もの間、どこで待機をしていればいいのかという反論が多く聞かれると聞いております。確かに全国のアイドリング禁止条例を制定している自治体の多くの観光地は、休憩所は余り用意はされていないと聞いております。しかし、休憩所の問題は、禁止条例とは切り離せない、放置できないものと思いますが、当局にお尋ねをいたします。
また、称名平駐車場では、待機時間が1時間弱ということもありまして、アイドリングは少ないように思われました。
室堂ターミナルについても、待機時間は長時間ではありますけれども、標高2,500メートルという高所でありまして、客待ちの時間を室堂平散策や、真夏でも気温が低く天然クーラーであり、アイドリングしている人は少ないように見受けられたのであります。
しかし、夏はいいんですが、これから秋、冬と日一日と寒くなるに連れ、今度は暖房のためのアイドリングが予想されるのであります。
いずれにいたしましても、禁止条例が実施されて2カ月、時期尚早で当局といたしましても実態の掌握はまだまだできていないと思いますが、町長は、「罰則規定など、実際に運用した後に不都合があれば検討する」と答弁をされております。委嘱した監視員と協力いたしまして、世界的に誇れる中部山岳国立公園一帯の大自然をアイドリング禁止条例の徹底で自然環境を保護して、国民の財産として子孫に引き継ぐことが私どもの責務と思います。
以上、当局のご所見をお伺いいたします。
次に、大辻山線沿線、中腹の湿地帯に群生しているミズバショウについてお尋ねをいたします。
ミズバショウは、サトイモ科、北方系の多年生植物でありまして、標高1,000メートル付近、寒冷地の湿地帯に群生をいたしております。5月中ほどに雪解けを待って花を咲かせます。県内では、城端町の縄ケ池が群生地として知られております。我が町でも、立山アルペンルート沿線の大観台、標高が大体1,600メートルでありますけれども、弘法付近や雑穀谷上流のザクロ谷付近に群生をいたしております。そして、広域基幹林道大辻山線の大辻山中腹に群生しているのであります。
この一帯は、とやま森林浴の森、大辻山山麓森林公園でもあり、白岩川水源の森でもあります。また、立山少年自然の家を訪れます子供たちの散策、ハイキングコースにもなっているところであります。
そこを、町教育委員会が、昭和42年12月28日と聞いておりますが、ミズバションの群生地として町の天然記念物に指定して、大方三十数年になるわけでありますが、その間、放置していたのか、群生地の湿地帯は大量のヨシやヤナギなどの雑木が生え繁っておりまして、ミズバショウの生育環境を害しているのであります。
また、ミズバショウを知らせる案内看板や散策木道は大きく破損をいたしまして、荒れ放題となっているのであります。このことを当局は知っていて放置していたのかと私は思うのであります。県内でも数少ないミズバショウの群生地と思います。当局は復元整備の考えがあるのかどうか、お尋ねをいたしまして、私の質問を終わります。
34 ◯議長(川上作藏君) 町長 冨樫清二君。
〔町長 冨樫清二君 登壇〕
35 ◯町長(冨樫清二君) 佐伯議員さんの、アイドリング禁止条例の浸透に時間がかかるのではないかというご質問でありますが、県外からのバスが多いこともありまして、県のバス協会を通じまして、全国のバス協会員に対しましても条例施行を通知して協力の依頼をしたほか、室堂へ直行するバスについては、桂台の道路公社ゲートにおいてチラシを渡しまして周知に努めてきたところでありますが、浸透するには時間がかかるだろうと思います。
呼びかけの看板が少ないのではないかというご指摘でありますけれども、国立公園内では大がかりな看板類の設置が難しいこともありまして、これまで設置されていた場所であるロータリー駐車場前、コミュニティーセンターの前、藤橋の突き当たりと、新たに称名道路の管理用コンテナハウス、室堂ターミナル1階の入口に設置したのでありますが、議員が言われますように、増設を考えたいと思います。
乗務員の休憩所がなく、苦情が聞かれるということでありますけれども、最も苦慮しておりまして、関係機関にも要請をしているところでありますが、バスセンターの横の食堂を休憩所として利用できるように話を持ちかけているところであります。禁止区域以外での駐車については、アイドリングをしたいから移動しているというバスもあるようですが、今の条例では規制できませんので、芦峅寺にある施設の周辺や他の地域も含め、規制区域を広げるかどうかについては、シーズン終了時点で検討したいと考えておりますので、罰則規定については今のところ考えてはおりません。そういう中でこの条例が徹底するように努めてまいりたいと考えておりますので、ご協力をお願い申し上げます。
36 ◯議長(川上作藏君) 社会教育課長 松井君子君。
〔社会教育課長 松井君子君 登壇〕
37 ◯社会教育課長(松井君子君) 広域基幹林道大辻山線の沿線に群生しているミズバショウについてお答えをいたします。
群生地に大量のヨシやヤナギなどの雑木が生え繁って生育環境を害している点につきましては、今年度の当初予算に20万円を計上し、地区の方々に委託して雑木を伐採していただきまして処理をしたところでございます。
復元のための整備につきましては、上流からの土砂の流入が乾燥化と個体減少の原因であるらしいところまでは突き止めておりますが、これを防ぐには大規模な治山工事が必要でありまして、今後、関係機関と協議しなければならないと考えております。
また、公園のような整備につきましては、現在問題になっておりますヤナギ等の雑木が、林道の法面に多く生えておりますように、そのような整備はかえって環境の悪化を招く事例が多く、整備内容とその及ぼす影響については、十分な調査・研究を行った上で実施することが必要ではないかと考えております。
38 ◯議長(川上作藏君) 17番 佐伯靖彦君。
39 ◯17番(佐伯靖彦君) 休憩所を関係機関に頼んでいるということでありますけれども、先ほども申しましたように、5時間も6時間もどうやっていればいいのかと言われるんですね。管理者が言うには、あそこに休憩所があるから、あそこでエンジンを切って休んでくれと言うらしいということを聞いておるわけで、ぜひ休憩所の確保をお願いしたいというふうに思います。これは要望にしておきます。
社会教育課長に聞きますけれども、私は1週間ほど前に行ってきたんだけれども、今年20万円つけられたのは知っておるんですが、その後、見てこられましたか。私も見てきたんだけど、あれで整備になっているのかね。まあいいんですけれども、地元がやっているのにこういうことを言うのもおかしいんですけど、だれがやっているのか知らんけれども、今は雑草が繁っているときですから、管理のしようがないのかわかりませんけれども、管理費に20万円というのは、かみ合わないような気がするんだけれども。行ってこられたなら、ちょっと説明してください。
40 ◯議長(川上作藏君) 社会教育課長 松井君子君。
41 ◯社会教育課長(松井君子君) おっしゃるように、雪解けのときに整備いたしましたものですから、また生えてきているのは事実でありまして、私は日曜日に行きましたら、前の雨だったんでしょうか、ちょうど通行止めの規制がかかっておりまして、おっしゃるように、2、3日前の時点では見ておりません。その前に行ったときは、おっしゃるように、またヤナギや雑木が生えているのは事実でありまして、観光課とも相談しておりますが、前から言っておられました立て看板も大変古くなっておりまして、今後いろいろと関係機関と相談しながらやっていきたいと思っております。
42 ◯議長(川上作藏君) 以上で佐伯議員の質問を終わります。
暫時休憩いたします。
10時50分より再開いたします。
午前10時40分 休憩
─────────────────────────
午前10時50分 再開
43 ◯議長(川上作藏君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
7番 村井隆夫君。
〔7番 村井隆夫君 登壇〕
44 ◯7番(村井隆夫君) 通告に従いまして2点質問させていただきます。
初めに、町展について質問します。
先般、8月31日から9月3日までの4日間、立山町民会館を会場に第6回立山町美術展が開催されました。
出展作品は、日本画・洋画・彫刻・工芸・書・写真、各部門の作品、いずれも力作ぞろいで、見る人に感動を与えるものでした。
ただ、残念だったのは、会場の貧弱さと展示における配慮のなさが悔やまれました。日本画、洋画、彫刻、工芸部門では、作品が背景のパネルからはみ出したり、パネルが汚れていたり、くぎが無造作に出ていたりしていました。書道、写真部門では、会場が狭く見づらかったし、採光が悪く、光が反射したりしていました。
町外から来られたらしい二人連れの人たちが、「作品はすばらしいが、会場と背景の悪さに、よく出展者も観客の方も何も言わないものだわ、あきれて物も言えない。私の町やほかでは、こんなことは絶対ない」と話しておられました。また、出展者の一人は、「こんな状態なら、これから町展に出展したくない」とも言っておられました。
立山町のキャッチフレーズの一つに、「緑と文化 生かして立山 豊かな未来」というのがあります。また、町展の講評の一つに、「立山町が文化行政に力を入れておられる様子をひしひしと感じた。富山の風土に根ざした多様な才能が競い合い、活力のある展覧会となった」と書いておられました。
今回の町展の主催者は教育委員会でありますので、町展の様子についてはよくわかっていることと思いますので、あえて企画財政課長さんに、町展を見られた個人的な感想、これからの町展に対する考え方、立山町の今後の文化振興に対する考え方をお尋ねします。
最後になりましたが、出展者の方々は、冨樫町長さん、川上議長さん、青木企画財政課長さん、そして関係者の皆さんが、時間をかけてゆっくり、そして熱心に鑑賞してくださったことに感謝し、喜んでおられました。
次に、(仮称)立山町総合文化会館についてお尋ねします。
私は、昨年、立山町議会文教厚生常任委員会委員として、また、立山町教育施設整備審議委員会の委員として、石田助役さんと一緒に基本構想を聞かせていただいたり、県内他町の図書館など文化施設の視察をしたり、専門家の話を聞いたりしてまいりましたが、その後、(仮称)立山町総合文化会館構想はどのように進捗しているのか、お尋ねします。
また、基本構想とは別に、図書館について単独での建設もあり得るのかも含め、どのように文化会館構想の中に位置づけおられるのかお尋ねして、私の質問を終わります。
45 ◯議長(川上作藏君) 助役 石田清保君。
〔助役 石田清保君 登壇〕
46 ◯助役(石田清保君) 村井議員さんの、(仮称)立山町総合文化会館について、その計画の進捗状況はどうなっているかというご質問にお答えをいたします。
このことについては、教育施設整備審議委員会で、当初、現在の町民会館に隣接して建設すればということで、いろいろと検討をしていただいているところでございます。しかしながら、町民会館のコンクリートクラックの原因調査や耐震調査などの結果を見ますと、当初考えていたよりも補修に多額の経費がかかることがわかってまいりました。このように、新しい要因も含めて、委員会の皆様には、規模、場所、施設の内容、レイアウトなどについていろいろご意見を伺い、検討していただいているところでございます。
10月に答申が出されると聞いておりますので、図書館についても、これにあわせてどのようにすればよいのか、その位置づけなどについて、答申を待って検討してまいりたいというふうに考えております。そういうことでご理解をお願いしたいと思います。
47 ◯議長(川上作藏君) 企画財政課長 青木長一君。
〔企画財政課長 青木長一君 登壇〕
48 ◯企画財政課長(青木長一君) 立山町美術展についての質問にお答えをさせていただきます。
立山町美術展を見ての個人的な感想はどうかとのことですが、まず最初にお断りしておきますが、ご質問については、私の担当する分野と違いますので、答弁につきましては満足のいく答弁ができないかもしれませんが、ご指名でありますので答弁いたしますが、私は、絵画・彫刻・工芸・書・写真など、美術のことにつきましては全くの素人でありますので、内容につきましてはわかりませんので、その上での個人的な感想につきましてお答えをさせていただきます。
第6回目の美術展は、8月31日から9月3日まで、町民会館で開催されましたが、私は3日の日曜日に鑑賞させていただきました。
それぞれの部門のところには、実行委員の方々がおいでになりまして、簡単な説明をしたり、質問にもお答えしているようでした。
まず最初に、書の部を見させていただきました。招待作品、実行委員の作品を除きますと、出品作品は14点でした。そのうち富山市の方の出品が2点でありましたので、立山町の方の出品は12点、しかも複数出品の方もおいでになりますので、わずか10人の方の出品であり、出品数は非常に少なく感じました。
役場職員の出品は1点のみでしたが、町の職員の中にも非常に立派な腕をお持ちの方もたくさんおいでになりますので、ぜひ出品して美術展を盛り上げてほしいと思いました。
写真につきましては、29点の出品のうち、役場職員の出品は7点でした。私たちがいつも見ている光景ではなく、一瞬の出来事を個性的に撮られた楽しい写真がたくさんありましたが、残念ながら配置している場所が狭いことや、光の関係もあり、非常に見にくく感じました。
次に、彫刻・工芸につきましては、陶農館での陶芸教室や最近の陶芸ブームなどもあり、年々出品が増えているとのことでありました。
絵画については30点の出品がありましたが、大きな絵につきましては、絵を飾るスペースの問題もあり、苦慮しているようでありました。
全体的に感じましたことは、最近、町の人口が増えたこともありまして、他町村から立山町に住み着いて出品されたといった方々も年々増えているとのことでありまして、町民となって町のイベントに参加することについてはとてもよいことだと思いました。
次に、開催時期についてでありますが、8月末から9月上旬にかけましては、いろいろと行事がございまして、農家の方にとりましては取り入れの時期でもあり、美術展の開催時期としてはいかがなものかなと思いました。また、たくさんの方々に町の美術展があるということを知っていただくための方策がやや不足しているように思いました。
作品の展示の面では、パネルからはみ出た作品があったり、バックのパネルが相当汚れているため、かわいそうな作品があったり、議員ご指摘のように、パネルに釘が無造作にたくさん打ってあるところもありました。ちょっとした配慮によりまして、もっと楽しい美術展になるのではないかと思いました。
やはり多くの方々に出品いただきまして、そして多くの方々に鑑賞していただくことが何よりでありますから、そのためには、実行委員会での反省点や意見などを踏まえまして、来年度開催に向けての改善点について検討され、よりよい美術展にしていただきたいと思います。
終わりに、美術展を鑑賞いたしましたが、先ほども申し上げましたように、私は美術のことについては無知でありますので、作品の心、あるいは作者の意図、作者の思いまではとてもわかりませんでしたが、忙しい仕事のことや家庭のことも忘れた、何かゆとりを感じたひとときであったと思いました。
美術展をお世話されました実行委員の皆さんに感謝を申し上げまして、私の感想と答弁とさせていただきます。
49 ◯議長(川上作藏君) 以上で村井議員の質問を終わります。
13番 高嶋清光君。
〔13番 高嶋清光君 登壇〕
50 ◯13番(高嶋清光君) 私は、通告に従います何点かについて、担当者に答弁をいただきたいと思います。
前からよく質問していることなんですけれども、再度の質問、また、再々度の質問になりますけれども、私としてはこの事業が達成するまで頑張ろうかなということで、再々度の質問、また再度の質問をいたします。
まず最初に、CATV、これはケーブルテレビ並びに有線テレビのことを言いますけれども、IT革命(情報技術)についてお伺いいたします。
日本では、大正14年7月にラジオ放送が開始されて以来、白黒テレビ、カラーテレビ、平成に入ってからはBS・ハイビジョン放送と、時代とともに変わりつつあり、また、ここ30年間にコンピューターは高性能化、小型化、低価格化が進み、パーソナルコンピューターが職場や家庭に普及してきました。
アメリカ国防総省が全米の研究機関を結ぶため開発したインターネットも、急速に全世界に普及してきた通信回線を通して、文字や画像、音声、動画など、さまざまな情報を世界中に受発信することが可能であることは、皆さんもご存じのとおりと思います。
電脳空間と呼ばれているサイバースペースを生み出し、そこでさまざまな社会的活動、経済的活動が行われ、今では、子供、若者、大人までがIT時代に入ったと言っても過言ではありません。
その中で、携帯電話は5,000万人以上に普及が進み、日本ではITによる経済効果は、今後5年以内に世界の頂点となるとも報道されております。地方自治体もそれに遅れをとらないよう対応しているところですが、今後ますます進むと思われますIT時代に、行政もお願いしたいものだと思います。
私が今回で3回目の質問になりますCATV(ケーブルテレビ)事業であります。今年3月議会には、「検討委員会で協議」という答弁でありましたが、その後どうなっているのか、お聞きしたいと思います。
CATVは、多チャンネルのテレビを見るということではなく、皆様よくご存じのとおり、地方自治体の福祉、教育、防災、安全、情報サービスなど、高速なインターネット接続サービスなど、県内でも急速に普及が進んでいます。
富山県内では、立山町、舟橋村、上市町、滑川市以外の市町村は、CATVの開局準備が計画的に進んでいます。激化する情報デジタル時代に、富山県においても現在8局が開局し、今年の2000年とやま国体にあわせ、ケーブル富山に集配信センターを設置し、魚津・高岡両局に中継センターを置き、八尾、上婦負、氷見、新湊、砺波に映像を同時発信し、全競技を生中継するとの報道でありました。
立山町は、他の市町村よりも今のところ遅れをとっております。町民からはCATVの話もよく耳にします。若者や町民が住んでよかったと思われる立山町にしなければいけないと思います。町当局はこの事業にどのような考えか、お伺いいたします。
どの学校も、学校経営の基本に安全指導を重視し、心身の管理、環境の管理、生活の管理の視点から、全児童の安全意識の高揚と具体的な指導に努めております。
各学校の取り組みについては違いもありますが、各学校においては、校区の危険箇所(交通・用水・防犯等)から児童を守るため、登下校あるいは下校後の遊びについてどのような危険箇所がどれくらいあるかを把握しております。
例えば、低学年の生活科の学習や中学年・高学年の総合的な学習の時間において、それぞれの危険箇所を地図化し、学習に役立てています。
A小学校を例にとりますと、生活科マップと名づけた地図を子供たちと一緒につくっています。そこには、学校の位置、友達の家の位置、お店屋さん、公共的な建物などが区別して示されております。この地図をつくることによって、校区を概観できます。
B小学校では、総合的な学習の時間において、「常願寺川の今」と題して常願寺川の学習をしました。そのときには、現状学習が多くなりますことから、学校から常願寺川までの行き来にどれぐらいの危険箇所があるのかを実際に調べながら、体験的に学習を続けました。同時に、その学習を自分の家の周りに発展させ、危険な場所での過ごし方を子供の目で学習しています。
また、C学校では、月1回ある学習参観の後、親子下校の時間を特別に設け、親子で会話をふくらませながら、一緒に手をつないで家路につき、親の目と子供の目で危険箇所の点検を実施しています。
D小学校では、特別活動の時間を利用し、地域別児童会を開いております。そこでは、各地域における危険箇所(交通・用水・防犯等)をみんなで指摘し、地図で示しながら対策を考えています。
今年、新庄小学校4年生女子の痛ましい水死事故がありました。常願寺川の川原が子供たちの遊び場ということを学校が十分把握していなかったようです。
その例もあることから、特に夏休み前の地区児童会では、各校下においても、学校側の知らない子供の危険な遊び場所があるのではないかと考え、地区別児童会で危険な遊び場の調査を行ったりもしております。
このような例はほんの一例にすぎませんが、各学校に対しましては、これからも、議員ご指摘のように、子供の目線に立った安全指導を徹底するよう指導していきたいことを申し上げ、答弁といたします。
98 ◯議長(川上作藏君) 総務課長 長沢成晃君。
〔総務課長 長沢成晃君 登壇〕
99 ◯総務課長(長沢成晃君) 舟橋議員さんの3番目の交通安全対策についての国体会場へのアクセス道路や周辺の交通事故防止対策として、道路パトロールを町が主体となって早急に実施する考えはないかという質問にお答えをいたします。
ご案内のとおり、今年は交通死亡事故が大変多く発生している状況にあります。上市警察署管内での統計上によります交通事故死亡者は、8月末で既に昨年1年間の倍近くになっておるのであります。
今なお、交通非常事態宣言が発令中であり、憂慮すべき事態となっておるのであります。先般、交通事故防止協議会の緊急会議を開催いたしまして、対策等について協議が行われたところでありますが、何と申しましても、交通事故防止には、一人一人が交通事故の悲惨さを知り、家庭、地域、職場で防止対策について話し合いを行い、交通ルールと交通マナーをしっかりと守ることが大事であると思います。
議員ご質問の件につきましては、国体も1カ月余りと近づいております。この21日から30日までの10日間、秋の全国交通安全運動も始まります。
国体には県内外からたくさんの皆様がおいでになりますので、既に道路管理者のほうでは、現在、危険箇所の点検などが行われているところであります。
町といたしましては、この秋の全国交通安全運動期間中に、関係機関の協力をいただきながら、それぞれの地域において交通安全施設の点検等をお願いする予定であります。
なお、例年行っております交通安全協会支部の要望に基づきますところの、各関係機関合同の道路パトロールは、今年度は実施する予定はありませんので、ご理解をいただきたいと思います。
次に、交通事故多発地帯マップを作成し、これを住民に周知する考えはないかという質問でありますが、大変ユニークなアイデアでありますけれども、果たして住民の皆さんにその箇所を具体的に周知できるか、それだけの効果が果たしてあるかどうか、地域のイメージダウンにつながらないかという問題も若干ございます。
交通事故が大変多い状況でありますので、関係機関との協議の中で、交通事故を1件でも減少するよう、いろいろな方法で注意喚起を促しているのでありますが、これといった名案がないのが現状であります。地道でありますけれども、引き続き、広報、チラシ等による事故の発生状況や事故防止のための周知を行い、事故防止に努めてまいりたいと考えております。
交通事故多発地帯マップにつきましては、現段階では考えておりませんけれども、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。
以上、答弁といたします。
100 ◯議長(川上作藏君) 商工観光課長 山林栄一君。
〔商工観光課長 山林栄一君 登壇〕
101 ◯商工観光課長(山林栄一君) 4項目目の、観光立町を目指して、政策立案のために統計などとってはどうかという質問にお答えいたします。
本町は、国際級と言われる観光地を持ちまして、昨年度もアルペンルートには106万6,000人、称名滝のほうには32万4,000人の方が訪れまして、喜ばれているところかと思います。それによる波及効果がどれだけあるかということにつきましては、いろんなとらえ方があると思うところでありまして、先ほど申されたような、観光推計マニュアルなど分析されたものも出ておりますが、私どもとして具体的な数値としてあらわすことはやっておりませんでした。
指摘の中にありましたが、立山開発鉄道などの立山3社に雇用されている人が町内在住者でどれくらいあるかにつきまして尋ねましたところ、8月末現在で、正社員、準社員で106人おいでになるということを資料としていただきました。
山岳部地帯では、春からの除雪、工事の人夫、あるいは山小屋、下のほうでの民宿関係、あるいは弁当業界などにかかわる雇用も相当数になりますし、雇用の面での波及というのはいろいろあるかと思います。
所得、税収などにつきましても、今後いろいろと数値を把握しながら統計をとってはどうかということでありますが、参考とすべきものにつきましては、今後ぜひ調査をしていきたいと思いますので、ご理解をお願いいたします。
102 ◯議長(川上作藏君) 舟橋貴之君。
103 ◯1番(舟橋貴之君) 再質問させていただきます。
1番目の市町村合併について、冨樫町長に伺います。
情報提供についてですけれども、ということは、冨樫町長は、市町村の合併に対する要綱というのができたら、その要綱に基づいてそれを我が町の町民にわかりやすく情報提供していくんだということと理解してよろしいですね。それが1つ。
2番目の、芦峅寺スキー場のことなんですけれども、ここに立山少年自然の家の要覧というのがあるんですが、冨樫町長は、国立立山少年自然の家の運営方針に関し助言をすることができる運営委員というのを委嘱されていると思うんですが、この運営委員会議というのが年に何回か、1回かもしれませんが、あったと思うんですけれども、その委員会で、あの古くなった芦峅寺の第1リフトをどうしようかという話は今まで出たことはないのでしょうか。それを2番目に伺いたいと思います。
3番目、交通安全対策について、総務課長、先ほど教育長から、手段は別として、各学校で子供たちを通じて危険箇所を調べている、そういったデータがあるという話が出ました。それもある意味で参考になるデータであろうと思いますので、ぜひ教育委員会と協力して、交通安全所管の総務課のほうで、危険箇所マップなのか、それとも危険箇所図なのか、入手していただいて、これからの町行政に反映をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
それから、総務課長が、「一人一人が交通事故の悲惨さを知り、家族みんなで話し合い」という言葉を今言っておられましたけれども、続きまして、「事故マップについては、地域のイメージダウンにつながりかねないのではないか」という話もされていました。先ごろいろんな死亡事故もございました。我々の地域の住民の方々でも事故に遭われているんでしょうけれども、1つは、常願寺堤防周辺を見ますと、自爆という言い方はよくないですけれども、例えば利田地区の住民以外の方が、自分でカーブを曲がり切れず、田んぼに突っ込んで、自分で処理しておまわりさんを呼ばないで帰っていく方がある。つまり地域住民の方は、ここは結構危ないんだとわかっていても、町外というか、地区外の方々がそこで事故に遭われるのが多いというふうに、地域住民、その田んぼの所有者の方々から伺っております。そういったことを考えると、今年で終わる第7次立山町総合計画の中に、交通安全の主要施策として、「交通事故の実態に応じた広報を行うとともに、交通安全に関する資料、情報を提供する」とあります。住民にそういった事故情報を周知しないということは、この第7次総合計画に反してしまうのではないかというふうに思うわけでございます。
4番目の、商工観光課長にご答弁いただきました。冨樫町長、1つだけお答えいただきたいと思うんですが、先ほど山林課長からご答弁がありましたとおり、そして、我が町の第7次総合計画にもありましたとおり、やっぱり雇用というのが我が町の発展といいますか、勢いというんですか、そういったものにかなりの影響を与える。そうなると観光産業はやはりこれからも大事な、一部では21世紀を担う産業ではないかというふうにも言われております。これから第8次総合計画策定に当たって、観光立町、観光でこの町をやっていくんだという──先ほど、農業も基幹産業とありましたけれども、観光産業をこれからも重視していくんだという意気込みがほしいと思うんですが、冨樫町長のお考えを伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
104 ◯議長(川上作藏君) 町長 冨樫清二君。
105 ◯町長(冨樫清二君) まず、合併の問題でありますが、町村合併を論ずるときに一番大事なことは、大体どのぐらいの規模が適正であるかということが、私は、一番だれでも関心を持っているところであろうと思います。したがって、具体的なことはまだ出てまいっておりませんので、ただ大きければいいというものでもございませんから、そこは、やっぱり最終的に決断するのは町民の皆さんですから、私どもは、その判断を誤らんような情報提供をしなければならない義務と責任があると思います。
したがって、先ほども申し上げましたが、今はまだそういう段階に至っておらないということでありますから、諸条件が整った時点で、私は町民の皆さんにPRもし、情報提供もしたい、このように考えておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。
それから、スキー場の問題でありますが、これは町としては一つの大きな目玉であります。それから、5年に1回、県民体育大会のスキー競技が芦峅寺スキー場で行われることになっておるわけです。そういうことでありますから、何も少年自然の家のかかわりでスキー場を確保しなければならないということではございませんが、すべての状況から判断いたしまして、今の段階では少年自然の家に、こういうことがあって、これはこうだから経済的に協力してもらいたいという段階には至っておらんわけです。これからどうなるかわかりませんが、しかし、これからこういうことになるが、あなた方協力できますかと、そういうおかしいことは私から言えませんから、情勢によってはそういうことをお願いすることもあるかもしれませんが、まだそういう段階ではない、このように考えております。
それから、立山観光の問題でありますが、これは100万人か150万人近くになっているわけであります。立山町だけでなくて、富山県、北陸一帯、それからまた、長野県もそうでありますが、立山アルペンルートの入り込みによって各地区の観光収入が変わってくるというくらいに大きな影響を持っておる山岳観光地でありますから、決して私の町だけで独占するわけにもいきません。ただ、私の町は通過型観光でありますから、滞在されることに我々一生懸命頑張っているわけでありますから、このことについては、観光でということでありますが、なかなか難しい。が、議会の皆さん、当局とも一体となって、できるだけ滞在型観光に切り換えていくように努力をしていかなければならない、このように考えております。したがって、吉峰にも宿泊施設をこしらえたのはその一端でありますから、これからも皆さん方にご協力をいただきたいと思います。
以上であります。
106 ◯議長(川上作藏君) 総務課長 長沢成晃君。
107 ◯総務課長(長沢成晃君) 舟橋議員さんの再質問にお答えいたします。
交通事故多発マップについてでございますけれども、その記載内容、具体的に書けば書くほど、やはりけがの内容とか、けがの人数ということを書きますと、やはりその地域に何か影響がある、要するに、そこがたくさんの交通事故があるところだというような認識を持たれる可能性があるということでございまして、できれば、私どもといたしますれば、地道でありますけれども、今までどおり継続して、広報あるいはまたチラシ等で事故の発生状況、あるいは事故防止のための周知をしていきたいということであります。特に、他町村から来られた人にマップを渡しても、なかなかその場所が具体的に周知できないという面もありますので、今までどおり地道でありますけれども、そういうふうに対応していきたいと考えております。答弁といたします。
108 ◯議長(川上作藏君) 舟橋貴之君。
109 ◯1番(舟橋貴之君) 済みません、ちょっと答弁漏れがあったので。
総務課長さん、教育長の発言を受けて、それを行政に反映するかどうか、情報入手するかどうかということの答弁をいただいておりません。
それから、私もマップをつくれというのが目的じゃなくて、そういうところが多いということを、逆に言えば、町当局、警察に認識していただきたいために言っているわけであって、そういうところが町のイメージダウンになるんだったら、ならないように関係各方面に働きかけてほしいということを思ってのマップと言ったのを承知しておいていただきたいと思います。
110 ◯議長(川上作藏君) 総務課長 長沢成晃君。
111 ◯総務課長(長沢成晃君) 今ほどの再々質問でございますが、教育委員会のヒヤリマップ、これも危険箇所が書かれるということでございますので、やはりそういうものも参考にして事故防止に努めていきたいというふうに考えております。
112 ◯議長(川上作藏君) 以上で舟橋議員の質問を終わります。
暫時、休憩いたします。14時50分より再開いたします。
午後 2時38分 休憩
─────────────────────────
午後 2時50分 再開
113 ◯議長(川上作藏君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
3番 後藤智文君。
〔3番 後藤智文君 登壇〕
114 ◯3番(後藤智文君) 通告に基づきまして質問いたします。
第1項目目は、今後のまちづくりの基本的な点について、当局の考え方を伺います。
1点目は、第8次総合計画における基本構想についてであります。
最初は、これまでの議論から、今後幾つかの建物の建設が予想されていますが、それぞれどのような位置づけをされているのか伺います。
(仮称)総合文化会館は、図書館や中央公民館、各種社会教育団体や文化団体の事務所、児童館などが考えられていますが、平成10年3月議会で冨樫町長は、「平成11年度中に基本構想をまとめて、第8次総合計画の早い段階での実施に努力をいたしたいと考えている」、昨年9月議会で石田助役も同じ趣旨の答弁をされました。
(仮称)総合福祉センターは、保健センター機能の向上、老人センター、ヘルパーステーション、訪問看護ステーションというように、これからの高齢者を迎えるのに必要な機能を備えた複合施設が求められています。昨年9月議会で石田助役は、「第8次総合計画の中で明確な位置づけをしたい」と答弁されていました。
総合体育館については、昭和57年に基本設計がつくられてから既に17年たっています。静的ゾーンなどが随時整備され、あと残ったのはこの体育館だけであります。これまでも随分この施設について議論されてきましたが、今どのように考えておられ、第8次総合計画の中でどのように位置づけるのか明らかにすべき時期です。
このように、これまでの議論の中で(仮称)総合文化会館、(仮称)総合福祉センター、総合公園内の総合体育館などについて、すべて第8次総合計画で考えるということでありました。総合計画がスケジュールどおりならば、基本計画の策定が8月までに終わっていることになっていますので、それぞれの位置づけについて町長の見解を伺います。
また、これらの建設に当たっては、当然ながら、町民生活に直接かかわるものからということになると思いますが、財政事情や補助の問題など、いろいろな問題はあるでしょう。それらを考慮しても、町民に夢と希望を与えるような方向を示すことが大切だと思いますが、どうでしょうか。
2点目は、跡地問題であります。
この数年、えんじ屋、パチンコ店、法務局などの廃業縮小があり、町の中を車で走ってみますと、現在、建物が荒廃し、町並みが大変見苦しくなってきています。来年1月にはユニーの廃業も予定され、ますますゴーストタウン化していくのではないかと危惧されています。この問題は今後のまちづくりに大きくかかわってくるものであり、関心を寄せずにはおれません。上市町では廃業になった店舗を町民のために利用するように対策をとっています。
そこでお尋ねしますが、1つ目は、町活性化策としてユニーが出店されたと思いますが、果たしてそうなったかどうか伺います。
2つ目は、今後のまちづくりの方向としても、この跡地利用は考えていく必要があると思われますが、当局の考えをお聞かせください。
3点目は、中山間地の活性化について伺います。
1つ目は、中山間地農業の発展についてであります。
現在、中山間地活性化事業が取り組まれていますが、この事業は全体で30億円、立山町はそのうち13億円から14億円が投資されることになっています。昨年は2億2,200万円投資されましたが、用排水路、農道、防火水槽など基盤整備が中心であります。さらには、交流施設が建設されるようです。上市町では、水郷公園を約1億2,000万円をかけてつくる計画が公表されています。これらのものは確かに大事だとは思いますが、3月の過疎問題での質問に対しての答弁でもあったように、基盤を整備したと思ったら住民がいないということも当然考えられます。現に、農林水産省の市町村アンケート調査によると、全国で北陸地方の集落消滅率は一番多く、今後も消滅率は一番多く予想されています。集落が消滅する理由は、人口減少による自治機能の低下、農業収益の低下などがあります。そうなる前に、今、真剣にどんな農業を目指すのか、明確にしていく必要があります。
他の町の例を挙げますと、群馬県新治村では「新治村農村公園構想」を策定し、構想実現のために景観条例を制定し、圃場整備とあわせて農道等の生活環境整備を推進。その結果、果樹・花卉の生産額の大幅増大、観光客や若年層のUターンの増加など成果が上がっており、集落に活気がよみがえりつつあります。
我が町でも、6月末に中山間地活性化推進会議も発足し、これからの議論が注目されています。現在取り組まれている、地域の高齢者に適した軽作業で比較的労力を要しない作物、しかも有害鳥獣の被害を受けにくい山ウド栽培を推進されていますし、チューリップ、洋ナシ、昆虫王国など、農家の人々は一生懸命です。これから先、どうしていくのか。有機農業の推進や果樹栽培、花卉栽培などに力を注ぐことが大事ではないかと思いますが、当局の考えをお聞きします。
2つ目は、猿害対策についてであります。さきの高嶋議員の質問と重複しますが、よろしくお願いします。
今年の3月議会で、高嶋議員の質問に対して当局は、「駆除隊による駆除が主な対策で、電気柵を3カ所設ける」ということでありました。山間地では、農作物被害が多発していますし、住民は本当に困っています。しかし、有効な手立てがないのが実情のようですが、それでも何とか手を打っていかなければなりません。
そんな中、研究者の協力を得ながら住民と役場との連携で被害を減らしている自治体があります。平成9年度から始まった「奥多摩方式」とよばれる「サルの動向把握-追跡-追い払い-先回り」の繰り返しというシステムをつくった東京都奥多摩町です。この方法は、まず群れのメスザルを捕獲、発信機をつけて放すと2日から3日で群れに戻るので、その行動の受信と各集落の住民の協力も得て、あらわれたら役場に通報する体制をつくり上げることで、群れの行動パターンが把握できるようになりました。1群20頭から30頭の7群、全体で約200頭と推定、作物を荒らすギャングは4群とわかり、今では次にどこにあらわれるか行動パターンが把握できるようになっています。奥多摩町、あきるの市、八王子市やJAがつくった「すぐにできる防止対策集-被害を防ぐ手引き」では、各動物ごとの防止対策を掲載しています。この中のサル対策では、1つに、集団行動するサルは、できるだけ駆除せずに、見張り、先回り、追い払いを繰り返すことで、学習して里に出てこないように行動をコントロールする。2つには、防護柵や柵での畑の囲い込み、生ごみや残飯を放置したり、えさを与えない。3つには、クリ、カキなど、果実やシイタケなどの取り残しをなくす。4つには、山に彼らの適度な生息場所の確保。5つには、犬を畑につなぐなど、動物の習性をつかんだ短期、長期の作戦と複数の方法を組み合わせ、執拗な対処を住民、行政、専門家の役割分担を求めています。奥多摩町では、これらの取り組みでシカなどの被害も減り、全体で鳥獣全体の被害は半減しています。
8月2日から3日にかけて行われた全国鳥獣被害対策委員会で注目された対策は、先ほどの奥多摩町と同じように取り組んだ福井県の取り組みであります。
野生動物にもやさしい自然豊かなまちづくりのためにも、県に強く働きかけ、近隣町村とタイアップして対策を立てるべきだと思いますが、見解を伺います。
3つ目は、平坦地観光の発展であります。
立山町には、現在、立山黒部アルペンルートという日本屈指の観光地を有し、さらに、グリーンパーク吉峰というリゾート地も開発整備されてきています。しかし、一方で、平坦地観光として挙げられるもののうち、大観峰自然公園や岩室の滝、白岩川ダム等の実態は果たしてどうでしょうか。白岩川ダムは、直接的な目的は観光ではありませんが、周りは一応整備されています。しかし、どれだけの人が利用しているでしょうか。また、大観峰自然公園は、グリーンパーク吉峰ができるまでは平坦地観光として脚光を浴びていたと思いますが、現在の荒廃ぶりは目に余ります。そこで、もっと利用したいと思われるような施設にもっていくために、次の質問をします。
まず、白岩川ダム湖にボートや魚釣り場を設けたらどうかということです。また、大観峰自然公園をきちんと整備し、もっと広報に努めるということです。
2項目目は、教育問題についてであります。
1点目は、学校の教室における照明についてであります。
最近、目が悪い子が目立っています。原因はテレビやテレビゲームなど、目を傷めるメディアが多いのも事実ですし、いろいろなものが考えられるでしょう。その1つに、学校の教室における照明も考えられるのではないかということで、当局から資料を受け取り、検討してみました。視力が0.9以下の比率が一番多いのは中央小学校の34%、一番低いのは北部小学校の12.7%でありますが、注目したいのは、全体で高学年になるほど比率が高くなっていることです。2年生では14%が、高学年になりますと33%に増えていくのです、そして中学生では46.1%、半分近くまでなっています。
昨年の統計では、全国で裸眼視力0.9以下の児童は、小学校は25.8%、中学校は49.7%、我が町では、小学校で26.5%、中学校で46.1%になっています。小学校では0.7%増、中学校では3.6%減であります。近視は国民病とも言われていますし、仕方がないのだという説もあります。しかし、できれば眼鏡をかける煩わしさは子供たちにさせたくありません。そのために、これは原因と思われることは、少しでも取り除くことが大人の責任と考えます。
そこで、教育委員会で学校の教室における照度の実態を教えてもらいました。その結果は、教室の照度は最低200ルクス以上ですが、それ以下の小学校は10校中2校、中学校は1校です。具体的に言いますと、高野小学校では3年教室で174ルクス、立山小学校では3年教室で140ルクスであり、上東中学校では1年教室は145ルクスでした。また、黒板の照度は最低300ルクス以上必要なのですが、教室以上にもっと悪く、小学校は7校、中学校は1校が規定以下でありました。具体的には、立山中央小学校では156ルクス、立山小学校では138ルクス、上東中学校では172ルクスであります。これらの学校に比較して、新設された雄山中学校は教室の最低でも554ルクスあり、一番低い上東中学校の3.8倍もの明るさがあります。
私たちは、普段の生活の中で暗い部屋で本を読んだり字を書いたりするのは目の疲れを倍増し、視力低下につながるのはだれしもわかっていることです。そうであれば、もしこのまま何らの改善もしないとすると、発達途上の子供たちが暗い教室で学ぶことは、近視になる子を助長していることになります。教室における照度の違いをどう認識するのか、そしてそれをどう改善するのか、見解を伺います。
2点目は、学校プールの夏休み利用で、土曜日、日曜日に開放できないかという質問です。
学校プールの開放状況を分析しますと、夏休み中に開放した日数は、小学校で平均19日、中学校は、上東中学校で8日、雄山中学校はゼロであります。小学校でこの夏休み中一番利用率が高かったのは、1日に来る児童の割合は、新瀬戸小学校の44%、一番低いのが立山小学校の10%、ちなみに立山中央小学校は12%でありました。この違いはどうしてなのか検討する必要があると思いますが、それはまた別の機会に譲るとして、子供たちは、どんな子でも水遊びが大好きです。今、公共施設の利用の仕方が大いに議論されていますが、学校においては、図書館やパソコン室などがその対象になっています。しかし、プールが対象に挙がったことは余り聞いたことがありません。よく考えてみたら、このプールも立派な公共施設として利用できるはずです。多額の税金を費やしてつくったプールを眠らせておく必要はありません。特に、3年前に完成した中央小学校のプールは新しいので、中心部のプールが土曜、日曜に開ければ、どれだけ子供たちに、また町民に喜ばれるでしょうか。平日だとどうしても子供だけの参加になりますが、土曜、日曜に開放されると、親子で利用できることによって、現在失われつつある親子のふれあいが実現します。さらに、町民にとっても公共施設が1つ増えることになります。せっかく美しい公共のプールがあるのですから、子供たちの水泳力向上、夏休みの思い出としても開放したいと思いますが、教育委員会の見解を伺います。
3項目目は、暴走族対策についてであります。
暴走族対策については、今年3月議会で、佐伯議員の質問に対して、当局は、「町としてできることは、交通安全啓発の看板の設置や減速などの路面表示、またはカーブ等で振動を与える舗装など考えられますが、現在効果的な方策を検討中」ということでありました。検討がどの程度進んだのか、お聞かせ願えたらと思います。
さて、前沢中央線周辺では、暴走族が朝3時ごろから4時ごろ出没し、住民の安眠を妨害しています。疲れたらガソリンスタンド内で座り込み、そこでたばこを吸っている人たちがいるのですが、もしその火が油に引火したらと、不安が増幅しています。
それから、平坦地観光についてですけれども、立山町は平坦地観光マップという立派な、見どころマップということで、写真入りできれいなものを出してあるんですね。この中に、先ほど言った白岩川ダムや大観峰自然公園のことが書いてあります。やはり、こうやって書いてあれば、行ってよかったなと思えるような施設にする必要があると思うんです。行ったは、「ああ、何もないわ。こんな所つまらんな」と思われてはまずいと思うので、先ほど協定があって難しいようなことを言われましたけれども、白岩川ダムに毎年魚を50万円ほど放流されていますよね。そういったことも含めまして、魚が居ついて、釣りができる楽しいところだというようなこともやることが、中山間地の活性化にもつながるんじゃないかと思うんです。その点についてお願いします。
131 ◯議長(川上作藏君) 教育長 堀田 實君。
132 ◯教育長(堀田 實君) 後藤議員さんの再質問で、照度不足は構造的なものがあって、ちょっとしたことじゃなかなか改善できないんじゃないか、そういうことに対してどうかというご質問です。
先ほども言いましたように、その対策としては、やはり照明機器を常時、からふき、あるいは水ふきすることにより2、3割アップ、あるいは先ほど言いましたように、蛍光灯のバックアップ設備として、カバーをつけることによって約5割の照度アップするというようなことも聞いておりますので、そういうこともいろいろ試しながら、再度検討していきまして、照明機器をつけるとなれば相当な大仕事になりますので、もしそうなるとなれば、どういう対応の仕方があるのか、解決策はどうなのかというのを段階的に検討しながら、照明の確保に努めていきたいと思っております。そういうことでご理解いただきたいと思います。
学校に先ほど聞きましたが、実際、蛍光灯をからふきしたり、水ふきしたりというのは、大掃除でもはたきでたたく程度というようなことも聞いておりまして、実際考えられる対応をしっかりとりながら、そういう実態の中で改善を図っていきたいと思っております。そういうことでひとつご理解いただきたいと思います。
133 ◯議長(川上作藏君) 企画財政課長 青木長一君。
134 ◯企画財政課長(青木長一君) 法務局の跡地利用については、現段階では特に考えておりませんので、よろしくお願いいたします。
135 ◯議長(川上作藏君) 商工観光課長 山林栄一君。
136 ◯商工観光課長(山林栄一君) ボート、釣り場のことでございますが、すばらしい発想だとは感じました。関係者ともぜひ相談したいと思います。
大観峰のほうは、山頂からの眺めが非常にすばらしいということで固定客がおられます。自然歩道は、白岩川ダムの下のほうもずっと通っておりまして、一貫してそういった施設をどうしていくかということについて、今後、検討を深めていきたいというふうに思います。
137 ◯議長(川上作藏君) 後藤智文君。
138 ◯3番(後藤智文君) 教育長に最後に1つだけ、今の照度についてお聞かせいただきたいんですが、1つは、法的に200ルクス以上だというのがあるわけですよね。それについて3つの学校が145とか、149ルクスとか出たわけです。実際そうしますと、教育委員会としてはそれを放っておくのかということが1つ。
やっぱりこれは放っておけないんではないかなと。例えば、これは別なことになりますが、北部小学校のグラウンドの照明を取り替えられたんです。ここの中学校のやつが移動したんですが、このときの夜間照明のルクスが280から420ルクスなんです。それでいて、教室の中は145ルクスしかない。これでは非常に子供にとって、まして発達途上の子供というのは、目が悪くなるときは一気に悪くなります。私の子供も一気に悪くなりましたが、それとこれとはまた別ですが、そういうものも含めまして、抜本的に対策を練る。
私の子供も、今、立山小学校に通っていますが、PTAの方で専門家の方がおられまして、実際に見られました。見たときに、廊下側をもう少し明るくすれば大丈夫だと。費用は20万円でできるというふうに言われました。これだけの費用でできるのであれば、早急に3つの学校、目が悪くならないと言われるような、問題がないと言われるような学校に、ぜひ教育委員会としてしていただきたいんですけれども、教育長、もう一度お願いいたします。
139 ◯議長(川上作藏君) 教育長 堀田 實君。
140 ◯教育長(堀田 實君) 後藤議員さんの再度のご質問でございます。
先ほどお答えいたしましたように、149ルクスしかない。いわゆる法に200ルクス以上が望ましいとなっておるんだが、これがない。だから、それをどうするかというご質問でございますが、先ほど申しましたように、照度アップに対する対応を、先ほどのように、ごみが詰まっていないか、水洗いしているか、それでも不十分であれば、先ほど言ったように、アルミ箔のカバーをつけて5割ほどアップする、そういうようにいろいろ試しながらやって、それでも不足であれば、後藤議員さんが言われたように、新しく照明器具をつけるとか、あるいは照明器具の取り替えをするとかというようなことを段階を追って検討していきたい。できるだけ早急にそのような対応について検討していきたいと思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。
141 ◯議長(川上作藏君) 以上で後藤議員の質問を終わります。
12番 澤崎正義君。
〔12番 澤崎正義君 登壇〕
142 ◯12番(澤崎正義君) 9月定例会の最後の質問者になっているわけです。私がなまくらして最後に出したということではないんですが、傍聴者の人もおられますので、これは早く出そうが、遅く出そうが、抽選ということで一般質問の順序が決まって、私は7番で受付していただいたんですが、11番目ということで、きょうは11人の最後であります。皆さんよろしくお願いしたいと思います。
私は町民の視点に立って、通告してあります諸点について質問をいたします。
まず第1点は、立山町立図書館を独立建築し、環境整備の必要があるのかについて申し上げます。
図書館は、図書室、一般室、和室、学習室、児童室などとなっているのであります。現在の図書は6万4,000冊と聞きます。一般者や子供たちの利用を考えると手狭であると聞くわけであります。どのような考えと認識をされておられるかについてお尋ねをいたします。
図書館全体では518平米となっています。そのうち図書の一般閲覧室には6万4,000冊があります。一般室、和室、児童室などを見ますと、全体に見て狭いと言われる利用者が多いのであります。
また、町民会館と併設しているので、町民会館の行事、大ホール施設等の使用時には、図書館を利用されている方については、耳障りの点が多くあると聞いているわけであります。
町民会館入り口1階から図書館へと渡り廊下になっているからだと思うのであります。図書館の一般室には、一般者、子供たちが多いわけでありますが、渡り廊下、通路には、高校生、一般者、大学生も利用し、勉強しているのが現状であるわけであります。どのような考えでありますか、答弁を求めるものであります。
次に、町民会館、町立図書館の建築は昭和51年と聞きます。地震に対する耐震度調査について。
最近多くの地震が発生しております。町民会館、図書館などは、人の出入りの多いところであります。立山町は地震対策で耐震度調査をされたと思いますが、その結果と対策についてお尋ねを申し上げます。
次に、町立図書館を独立建て替えをした後の問題について、私は、多目的な活用を提言するものでありますが、その考えについてお伺いをいたします。
今、立山町の住民の方からは、いろいろな点で施設が不足していると言われておるわけであります。各種団体から意見、要望が提出されております。それぞれの団体は活動の拠点として事務所、会議室を設置してほしいと願っております。行政としてどのような見解をお持ちか。
そのためにも、町として21世紀にふさわしい町立図書館を早期に建設を計画する考えはあるかないか、町長に答弁を求めるものであります。
第2点は、先ほど後藤議員さんから言われたように、これは大観峰のほうでございますので、私の私見として申し上げたいと思います。
平坦観光地の大観峰自然公園について。
今年の異常気象により、大観峰の井戸水、いわゆる地下水がれにより、飲料水不足の確保と対応について質問をいたします。
大観峰は昔から東峯地域の鳥山として鳥小屋があったところであります。多くの方々に親しまれてきたのであります。また、昔は、上東地区の小学校の冬山として、スキー大会も行った山でもあります。
その後、鳥山として、昭和30年ごろから、自然保護や環境対策など、禁猟区地域に指定を受けたのであります。その後、立山町として、大観峰自然公園、岩室の滝など、平坦地観光に積極的に取り組みされ、昭和55年に現在の大観峰の建設がされたわけであります。
当時とすれば、地下水利用として井戸水により高架タンクを設置し、それぞれに配管され、飲料水として観光客に対応されてきたと思うわけであります。最近の地下水不足と異常気象で、地下水、井戸水がれが発生したと思うのであります。その点について、観光施設であるバーベキュー、キャンプ場など──そのキャンプ場には12のテントが張れることになっておりますが、飲料水、衛生面の対応と現状についてお伺いいたします。
大観峰を利用される観光客から、バーベキューなどの飲料水と衛生面の現状について指摘されたのであります。大観峰の管理者山口さんより聞いたのであります。今年の異常気候により、7月末から今日まで井戸水が揚がらなくなった。その対応は、観光課で飲料水の補給がなされているとのことでありました。大変苦労していると言われておるわけであります。町内・町外のお客さんには、バーベキューは何とか対応しています。キャンプ場を利用する電話には、飲料水が断水しているので断っていると言っておられるわけであります。
山口さんは四谷尾の方で、大観峰の管理者として今年で20年間勤めておられるわけです。その間、3回か4回井戸水が上がったことがあるけれども、今年の井戸水がれは長い。飲料水不足は衛生面でも困っておる。特に、今までと違ってトイレの掃除が大変だというような実態を申されたわけであります。大観峰は毎年4月から10月までの開園と聞いております。今後、観光課としてどう検討されるのか、お尋ねするものであります。
次に、大観峰は観光地として、1日安全で楽しく過ごすための子供たちの遊戯施設整備を今後どのように対応されるのか、これらについて大観峰の管理者から私に言われておることを申したいと思います。
大観峰自然公園は、毎年バーベキューやキャンプ場などで団体、家族連れが1日過ごす場所であります。今まで子供連れが楽しく過ごした遊園施設であるブランコや滑り台、サル渡り施設などが、今年春に取り外された。そして、毎年来られる利用者の方が、なぜこういった子供たちが利用する施設を取り外して、何のために今まで放っておるのかということを管理者に言われておるわけであります。
観光課へは、何回か施設の要望をお願いしたということですが、観光課としてどのような見解をお持ちか、答弁を求めるものであります。
次に、第3点目、富山広域圏生ごみ対策について、私は5点にわたって質問をいたしたいと思います。
第1点は、生ごみの堆肥化の取り組みの経過とその後どうなったかについてお尋ねいたします。
立山町は生ごみ堆肥化とダイオキシン対策に取り組んできたのであります。富山地区広域圏クリーンセンターの焼却炉内の温度を850度以上に稼働させるために、大きな原因となる生ごみを選別収集して、堆肥化するため、平成10年3月、検討委員会を設置したのであります。
町のごみ対策検討委員会では、ごみの減量化と資源の再利用など、また、容器包装リサイクル法の対象品目などに取り組みをされてきたと思うのであります。
また、町単独でペットボトルの五百石地区でのモデル回収の実施、さらに生ごみの堆肥化の収集システムを確立し、その方法を採用することを検討委員会で明らかにされたのであります。
それにつきまして施行された、生ごみを集めた柿の木沢団地への成果と結果、その後、どの地区を今後予定しているのかについて。また、柿の木沢住民の理解を得るために大変だったとも聞きます。生ごみ堆肥化の成果と結果を住民に報告されたのか、お尋ねするものであります。
次に、釜ケ渕農機工場において試験していた堆肥化施設、これはヤンマーの機械のリースですが、その後どうなったのかについてお伺いします。
生ごみ処理装置は業務用で、規模は事業所施設等に最適のクラスだと聞いておったわけであります。また、実施試行された堆肥は、野菜等に試験的に出されたと聞きますが、その成果はどうであったか。
有機質を投入する土づくり農業には欠かせない施策であります。試験的にどんな野菜に使用され、どんな成果があったかについてお伺いをいたします。
次に、釜ケ渕、下段地区の有志の方から陳情が提出されておるわけであります。これは、いわゆる土づくり農家に役立てる考えであるのかについても質問をいたします。
新食料・農業・農村基本法に対する農業・農村の再構築と安定的な農業経営こそ、21世紀に対応する農家の姿だと思います。今、署名され、陳情で提出されている地域は、過去を見つめ、考え、農業の伝統と今後の担い手を考え、JAアルプス運営での集落営農に積極的に取り組んでいる、新しい時代に対応する農業・農村のあり方のモデル地区であると私は思うのであります。国の減反政策による耕作放棄地や遊休農地の解消、中山間地域対策、農業経営改善であると思うのであります。
町は、生ごみ堆肥化の実験的試行を基本として、富山広域圏生ごみ堆肥化大型施設設置に、立山町の雇用も考え、自然環境と共生する社会の形成が私は望まれると思うのでありますが、その点についてお伺いいたします。
次に、富山広域圏実施計画、ごみ焼却施設との関連性もありますので、その方向を示す対応について質問をいたします。
富山広域圏の新しいごみ焼却施設が、昨年平成11年7月7日に起工し、平成15年3月竣工の予定であります。総事業費は470億3,300万円で建設されるわけであります。
平成14年度からダイオキシンの規制が厳しくなることから、その対策として事業化されたと思うのであります。しかし、今のごみ実態では困難であると私は認識しておるわけであります。立山町が実施試行された生ごみ堆肥化の成果と、有志の方々からの請願・陳情の趣旨をよく理解され、大型生ごみ堆肥化の実用と土づくり農業を行うための施設の建設を早期に実施し、検討委員会等の提出されていることをよく理解され、広域圏の方に第三セクターでもいいから事業として設立し、資金では、広域圏行政の生ごみ減量化、土づくりの堆肥化であることなどを理解していただき、その大型施設に取り組む必要があると思いますが、町長の明快な答弁を求めます。
以上で私の質問を終わります。
143 ◯議長(川上作藏君) 町長 冨樫清二君。
〔町長 冨樫清二君 登壇〕
144 ◯町長(冨樫清二君) 澤崎議員さんの1番目の、町立図書館を独立し、環境整備の必要があるのではないかというご質問にお答えをいたしたいと思います。
図書館につきましては、澤崎議員さんのおっしゃるとおり、大変手狭になってきているのは事実であります。現在、(仮称)文化会館の基本構想について、教育施設整備審議委員会に、図書館も含めて審議をお願いしているところでございます。
先ほど、村井議員さんへの助役の答弁にありましたように、10月に答申が出るようでございますので、それを待って検討してまいりたいと思っております。
次に、町民会館の耐震調査の結果についてでありますが、2カ年をかけまして、金沢、福井大学の教授など14名による富山県耐震診断等評定委員会に評定をお願いいたしまして、平成12年2月28日、耐震診断報告書をいただきました。
診断結果につきましては、震度係数は現行の建築基準法では震度6となっており、建築基準法に基づく耐震安全性の分類・目標として、人命の安全確保が図られているのは重要度係数を1.0としています。
町民会館は、災害時に避難施設の役割を担っているところから、重要度係数を1.25として計算いたしますと、大ホールの部分が、鉄骨鉄筋コンクリート造りで比較的耐震性があり、目標値を大きく上回っております。
管理部門及び展示室の部分が、鉄筋コンクリート造りで、一部では一気に建物が破壊する箇所が10カ所程度あるということが判明しております。
ちなみに、建物の耐用については、いずれもコンクリート強度は建築当時と同じであって、適切な補修・補強工事の実施によって、建物は、阪神・淡路大震災程度の災害には耐えられる建物となるという報告を受けておるのであります。
そこで、図書館を別に建てるということでありますから、その図書館の跡をどういうふうに利用するかということでありますが、ご案内のとおり有効に利用いたしたいと考えております。これも含めて、教育施設整備審議委員会にお願いをいたしたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
以上で私の答弁を終わりますが、後につきましては担当課長から説明させますので、よろしくお願いいたします。
145 ◯議長(川上作藏君) 農林課長 岡崎正一君。
〔農林課長 岡崎正一君 登壇〕
146 ◯農林課長(岡崎正一君) それでは、澤崎議員さんのご質問の3点目のうち、1点目の生ごみの堆肥化の取り組みの経過とその後の計画についてお答えをいたします。
生ごみを資源としてリサイクルし、農業の生産に生かすことにより、土づくりとごみの減量化を推進する資源循環型の環境にやさしい処理システムを確立するため、平成11年度に生ごみ堆肥化実験事業を下段地区の柿の木沢町内会の協力を得て、生ごみの分別化、分別収集、堆肥化、堆肥を利用した野菜の生産などの一連の分野について、関係機関が連携し取り組みをいたしました。
実験事業の視点といたしましては、分別がどの程度徹底されるか、1世帯当たりどれくらいの生ごみが出てくるかという量的な把握、分別化及び分別収集するために配布した容器の使い勝手がどうか、ごみ集積場のにおいの状況、従来の混合ごみとしてごみ出しをする人がいないかどうかなどについて調査し、問題点を見出すことであります。
このため、現場での立ち会い調査も実施いたしました。また、できた堆肥の安全性や成分については、専門の分析機関に依頼し、土づくり資材として問題のないことを確認しております。
引き続き、平成12年度においては、前年の反省を踏まえ、特ににおい対策としてEMボカシの利用によるにおいの改善と集合住宅に生ごみ処理機を貸与し、堆肥で収集する方式も実験的に取り組む計画であります。
次に、2点目の試行の成果と、この後どこを予定しているかについてのご質問にお答えいたします。
昨年は生ごみ分別収集事業として下段地区の柿の木沢町内会167世帯の協力を得て、8月23日から10月14日までの2カ月間、バケツ・コンテナ方式と紙袋方式により実施し、期間中4カ所のごみ集積場で分別状況についてチェックしたところ、若干の異物の混入が確認されましたが、量的にはごくわずかであり、事業の趣旨をよく理解の上、協力いただいたものと考えております。
また、事業後に全世帯を対象にアンケート調査をしたところ、93%の世帯で取り組んでいただき、主なる回答としては、1つには、町が生ごみを資源としてリサイクルすることについては、約60%が積極的に進めるべきであると考えており、2つ目には、資源化の前提となる分別については、52%の方が、慣れれば問題がないと答えております。3つ目には、分別容器については水切り効果は大きいものの、におい対策が必要であるとの回答が多くありました。4つ目には、全町を対象として分別収集を実施する場合の方式については、生ごみ処理機を支給し、堆肥を収集する方式がよいと答える方と、バケツ・紙袋方式がよいと答える方がほぼ半々でありました。
また、実験事業の取り組み内容につきましては、冊子を作成いたしまして、全世帯に詳細に紹介をいたしたところであります。
以上の結果を踏まえ、平成12年度は、基本的には前年度の方式ににおいの解消対策を講じ、五百石地区の同心町内会と7区の1町内会にて、生ごみの分別収集を計画いたしております。さらに、雇用促進住宅に共同利用型の生ごみ処理機を設置し、堆肥を収集する新たな取り組みも予定しております。
また、堆肥化については、広く町民に啓発できるような形での対応を視野に入れ、消費者とのふれあいを重視した活動を展開している営農組合での取り組みに向け、現在調整を進めているところであります。
次に、3点目の、釜ケ渕で試験していた堆肥化施設はどうなったか、この後どうするかとのご質問にお答えいたします。
昨年は、収集を行った生ごみを堆肥化するため、JAアルプスに委託し、釜ケ渕支店の農機具センターに堆肥化機械を設置いたしました。機械については、販売メーカーとのリース契約により期間借用し、事業を実施したものであり、期間終了時点で返却をしております。
現在、この分野の機械については、メーカーも技術革新に相当力を入れている状況にあり、町が実験的に取り組んでいる事業についても、ごく限られた期間と限られた世帯数での生ごみの堆肥化であるため、リースでの対応が望ましいと考えており、平成12年度も前年と同様の方法で実施することといたしております。
次に、4点目の、実施施行された堆肥は野菜等に試験的に出されたと聞くが、その結果はどうかとのご質問にお答えいたします。
生ごみ堆肥を利用した野菜栽培については、野菜農家7戸の協力を得て、5月から6月に収穫できるキャベツ、タマネギの春野菜を試験区と慣行区に分け比較栽培を実施いたしました。比較栽培のポイントとしては、品質、形、収量の3つの要素であり、幸い7戸の農家は有機栽培の経験者であったため、栽培期間中、順調に生育し、慣行栽培と比較しても、品質、形、収量が見劣りしない成績でありました。今年度はさらに面積を拡大し、定着のための技術研究に取り組み、また、パイプハウスなどを利用した試験栽培にも取り組みたいと考えております。
次に、5点目の、釜ケ渕、下段地区の有志から陳情書が提出されている、土づくり農業に役立てる考えがあるのかとのご質問にお答えいたします。
生ごみの堆肥化については、言うまでもなく、土づくりに生かす目的で2年間実験事業を実施し、事業を通じて各段階のデータ収集や事業後のアンケートなどにより、意向把握及び各段階でのシステムについて検討するため、町民の理解と協力の中で実施しているものであります。
先ほどアンケートの結果についてご説明申し上げましたが、これらの取り組みを積極的に推進すべきであるという力強い意見も多いわけですから、生ごみ堆肥化事業の普及についての基本的な考え方を申し上げたいと思います。
生ごみにつきましては、未利用有機物資源としてリサイクルすることを基本に、可燃ごみから分離し、資源ごみとして位置づけ、町民の責務として分別の徹底、町の責務として収集・堆肥化及び生ごみ堆肥を活用した有機の里づくりの役割を担うものとする。
また、一方町では、ごみの減量化、資源化の観点から、平成10年度よりコンポスト、生ごみ処理機について補助制度を設け、広く町民に利用されている状況にあり、さらに普及を推進するものとする。農村部においては、集落の合意を基本に、集落単位の共同利用型の生ごみ処理機の普及も有効な選択肢の一つとして考えております。
また、非農家が集中する市街地及び新興住宅地の対応については、生ごみとして収集する方法がよいのか、生ごみ処理機を普及し、堆肥として収集する方法がいいのか、実験事業や今年度のアンケートなどを参考に方式を選定したいと考えております。
一方、生ごみ堆肥を利用する有機の里づくりについては、町の総合計画にも位置づける重要な課題であるため、農協など関係機関と十分協議の上、具体的な指定方法について慎重に検討することといたしております。
次に、6番目の、富山広域圏の実施計画ごみ処理施設との関連性もあり、その方向を示し、対策があるのかというご質問にお答えいたします。
生ごみを資源としてリサイクルし、農業の生産に生かすことにより、土づくりとごみの減量化を推進する資源循環型の環境にやさしい処理システムを確立し、その成果を広域圏に広げ、全体として選別処理する方向を目指すため、まず立山町が先陣を切って取り組み、実績を積み上げることが重要であると考えておりますことを申し上げ、答弁といたします。
147 ◯議長(川上作藏君) 商工観光課長 山林栄一君。
〔商工観光課長 山林栄一君 登壇〕
148 ◯商工観光課長(山林栄一君) 澤崎議員さんの2項目目の平坦地観光の大観峰自然公園についての質問にお答えいたします。
大観峰自然公園は、昭和55年に山村地域農村漁業特別対策事業で、休憩所あるいは給水施設、キャンプ場等を整備したのでありますが、その後、林道も整備されまして、多くの方に親しまれてきたところであります。
オープン以来、節水などを呼びかけたことはあったんですが、こんなに長い間水がれとなったのは初めてでありまして、先日からの雨の後でどうなったかなということで、昨日も行ってもらったんですが、まだ、モーターを回しても揚がらないという状況でありました。
状況は7月22日に水がれをいたしました。それから、休憩所とかキャンプ場あるいは四谷尾側、虫谷側の大観峰入り口に水がれということで掲示案内をしまして、乳子場の上部には湧水がちょろちょろっとですが、出ておりますので、そういうことなども案内しながら、少しでも来られる方の利便を図ろうということで、20リットルのポリ容器で上水道水を提供してきたところでありますが、議員言われますように、利用者にとっては水はどうしても必要なものだということを認識しておるところでありまして、この後も、果たして出なくなってしまうのかということなども見極めた上で、新たな取水源を求めることなどを考えていきたいというふうに思うところであります。
衛生面の対応につきましては、今、取っております井戸のほうは塩素消毒をしておりまして、毎年4月には保健所で水質検査を受け、水質基準適合の判定をもらっているところであります。
遊具についてでありますが、今までのものが老朽化したということから、非常に危なくなりまして、やむなく取り外しをしたわけなんですが、設置要望の声もありますので、新たな設置につきまして、補助の事業等も考えられますので、可能なものがあれば取り入れることなども含めて、簡単なものからでも取りつけるように、早いうちに整備できるよう努めてまいりたいと思いますので、ご理解をお願いいたします。
149 ◯議長(川上作藏君) 澤崎正義君。
150 ◯12番(澤崎正義君) 先ほど言いました件について、もう少しお聞きしたい点が2、3点ありますので、再質問したいと思います。
町民会館については、先ほど、耐震度、それから今後の利用度は、この後、教育審議会でそれらが決定されれば建設、あるいはどうするかという決定をしたいというのが町長さんの答弁にあるわけですが、今の図書館は狭いということです。狭い中で、冬の場合は子供たちがアノラック、ランドセルを置いて図書を見るということです。この図書館の内容は、和室は27平米で20名、児童室で18名入れる。一般室は259平米で36名、学習室が45平米で16名入れますが、町民会館の図面、あるいはパンフレット、あるいは町の町民会館案内を見ると、町民会館全体が2,752平米の中で図書館が518平米、そして大ホールの下に図書館がある。ですから、耐震度とかそういうことであるとするならば、独立をし、今の図書館の倍ぐらいの図書館を置いて、図書室と一般室をある程度仕切りをしていかんと、私は、6万4,000冊かの大事な図書が今後心配にもなるので、それについて審議会の答申が、あるいは建て替えをすればいいということになれば、どこかの候補地を見て、独立ということになれば独立ということを考えておられるかということを、町長さんにもう一回お聞きしたいわけであります。
次に、2番目は大観峰の問題ですが、先ほど後藤議員さんが言われたように、私のうちへ3遍ほど電話がかかってくるんです。日曜に利用された方とか、行かれた方、子供連れの方、これは毎年毎年訪れる人が、やっぱり懐かしくて行くんです。見晴らしもいいと。このパンフレットを見てみますと、大観峰自然公園にはパンフレットどおりの遊具施設が1個もないわけです。これについて、パンフレットは置いてあるけれども、観光課はどうなっているのかということで、山口さんを責めてもだめだと私は思うんですが、山口さんが、それの苦情に対応するのに一生懸命だった。だから、ブランコや滑り台というのがどれだけの金額かということなんです。そういうことを考えて、山口さんが心配をして、観光課のほうへ、水が補給をされるときに言っていると言っておられた。
だから、先ほど言われたように、大観峰へ20リットルの灯油缶で週2回ですか、何曜日と何曜日ですか、運んでおるように聞いておったんですが、20リットルの灯油缶を幾つ持っていっておられるのか。
この山口さんは、20年間勤めておる中で、夫婦で10年間、自分の連れ合いが亡くなって10年間、あそこに一人で寝泊まりしておられるんです。山口さんは下に降りてくればいいがだけれども、わしは愛着心があるがやと。うちのおやじさんが最後まで言っていかれたことで、愛着心がある。しかし、私は今85歳である。85歳の人が、灯油缶で、じょうろで水で便所掃除すると言われたんですよ。これはちょっと私は、85歳の人は大変だなと。男便所、大小合わせると6つか7つある。それで、今年は暑いものだからということで、だから私は、タンクを設置してあるということになれば、少なくともあのタンクは500リットルぐらい入ると思うんですが、3立米ぐらいのタンクを仮設的に持っていって、それでポンプで上げれば、今言われるバーベキューであろうとキャンプは、今までのように蛇口をひねればさっと出るんですよ。そういうことが、私は観光地を持っている人については、もうちょっとそこら辺の観光客への気配りが必要だと思うんです。
山口さんはやっぱり、私ももう年だからということで切実に、「今度だれが来られるか知らんけれども、そういうことを言っておいてください」ということで、私が行くたびにそういうことを言われておるわけです。山口さんはそういう苦労をしながら20年間守ってきたという愛着心を買っていただいて、来年からのこういう平坦観光のあり方を、町として、予算をつけるものはつけて──予算がないのはわかります。しかし、やっぱりつけるところにはつけなければ、衛生面、先ほど課長が言われたように、4月に稼働するときには、上市の保健所へ、この水でいいですかと塩素だとかいろいろ入れながら試験をして、これでオーケーだということでやっておられるようです。4月から10月まで使って、その後、冬は休むから、それは仕方がないと思いますけれども、他の経過を見ておりますと、私はそんなに観光客なりに迷惑をかけておることはないと思うので、今言うように、3立米ぐらいのタンクを持っていってポンプで揚げるような、そういう考えをしていただきたいと思うわけです。
3点目の、農林課長さんから言われたんですが、たまたま立山町は平成10年度の3月に、生ごみ堆肥化で147万円の助成をして試験的にやってみると。先ほど言われたように、ある程度その場所なりに設置をして、私は成功だったと思うんです。私たちも生ごみの機械ヤンマーの業務用生ごみ処理装置というものを見てきたわけです。連続的にやっていけば、私は可能ではないかなと。入れてから大体1週間か10日で堆肥ができるということですから、私は、これからの時代は、こういった下段なり釜ケ渕から出しておられる有識者、そしてこれから有機農業をやろうという人については、実用化せんならんと思うんです。
そして私は、機械を入れておられる方に、この機械を毎日何百キロか入れて、こっちからまた何十キロか流れ作業で分別して出てくる装置をどれぐらいの金でできるものかと聞いた。2~3億円もあったら大丈夫でしょうと。2~3億円というのは高い金額か知らんけれども、今、470億円もかけるんですよ。それはやっぱり生ごみを減量化する、ダイオキシンを減らすとなれば、町は迷惑施設をもらっているのだから、私は、広域圏で、470億円の中の2億や3億円注ぎ込んでいただきたいなと思います。
そこでは、夏冬問わず蒸気タービンで電気を起こす。1時間2万キロワットの電気を起こすというから、その電気を利用しながら、夏冬を問わずハウスを使いながら園芸をやればいいんです。そして、雇用の対策と生ごみの年中の実用化、それによって毎日2トン車で2台か3台減っていくとすれば、町の税金を払わんでも広域圏でできるということからしてでも、私はそれが可能ではないかなと思うんです。
もう1つは、新川ブロックが新しいごみ焼却炉を平成11年に完成しているわけです。これは大体160億円前後だと聞かされておるわけです。新川ブロックは魚津市、黒部市、宇奈月町、入善町、朝日町の2市3町で人口は13万7,043人分を1日140トンの処理場をつくる、あるいは前につくったもの以上にやるという施設をつくったときに、迷惑料として──私が聞いておる範囲ですよ──160億円前後の中で、この建設費用の一部で朝日町の老人複合施設をつくっておられるわけです。そうなると私は、生ごみ堆肥化の2億や3億、大型化すれば、今、要望の出ている地区は、有機農業をやろう、土づくりをやろうということに協力してやったほうがいいなと。それを町全体、議会全体、あるいは地域全体で署名ぐらいしてどうしてもやるという意気込みなら、私は広域圏のほうが──富山市広域圏は50万4,000人の人口ですよ。富山市、滑川市、大沢野町、大山町、舟橋村、上市町、立山町、八尾町、婦中町、山田村、細入村と、2市6町3村の生ごみの処理をするために、やはりそれだけぐらいの施設を町につくってもらう。そして生ごみが減量になるがなら、それぐらい金を470億円から出してもいいというような回答をもらうようにする場合は、私たち議会議員も、町当局も、地域も一体となって署名か何かして、こういう施設をつくりたい、実験をやったら成功したんだということを私はお願いしたい。その点について、最終的には町長さんの答弁も聞きたいし、農林課長さんの答弁も聞きたいわけですが、再質問を終わりたいと思います。
151 ◯議長(川上作藏君) 町長 冨樫清二君。
152 ◯町長(冨樫清二君) 澤崎議員さんの再質問でありますが、まず、図書館の問題でありますけれども、(仮称)文化会館と言っておりますのは、図書館がメーンの考え方です。図書館が古くなりましたから、近代的な、そして皆さんに喜ばれるような新しいものをつくろうというのは、まず、文化会館を建てなければならんとなっておるわけでありますから、図書館を建てれば、図書館の跡が空くわけなんです。その空いたものをどうするかということも先ほどちょっと申し上げたわけでありますが、図書館を建てることから、跡地をどうするかという問題についても、整備審議会で、委員会で検討していただきたいと、このことを申し上げたわけでありますので、その点ご了解をいただきたいと思います。
それから、大観峰の問題でありますが、これも先ほど申し上げましたが、山村地域農村漁業特別対策事業で、昭和55年に休憩所から何から全部やらせていただいたわけでありますが、自然公園としては富山県で初めてなわけです。そして、林道舗装もあそこが初めてやったわけです。そういうことでありまして、当時は大変貴重な施設として皆さんに親しんでもらったわけでありますが、だんだんいいものが出てまいりまして、最近ちょっとさびれておるというような格好でありますけれども、遊具などについては、先ほど課長が申し上げましたが、山村地域農村漁業特別対策事業でありますから、国の補助金でやらせてもらえた。今度も、もう20何年たちましたから、補助金も何かいいものがないかということを今選択しておる最中でありますので、何か機会があったら、ひとつお願いを申し上げたいと思います。
それから、生ごみの問題でありますが、これは私の選挙の公約でありますから、これはいろいろ考え方があると思いますが、私が一番心配したのはダイオキシンの問題でありますから、ダイオキシンを出さんためには、生ごみを分別収集しないと焼却の温度が上がらんわけです。そこで、生ごみの堆肥化ということをお願いを申し上げたわけであります。ダイオキシンの規制以上のものが出るとすれば、建設は許可しませんから、公害の出るような施設は絶対つくらないということであります。
それはそれとして、しかしこれは、迷惑施設には間違いないわけです。迷惑施設が、具体的にどういう迷惑をかけたかと、こうなる。今まで18年間、あそこにあったあの施設が皆さんにどういう迷惑をかけたかとなりますと、これは全くない。あったらそれは大変な問題になる。
そして、私の立場としますと、人に影響をするようなものをどうして受けたという原点に今度立ち返らなければならない立場になるわけです。立山町長があれをどうして受けたかと、こういうことになるわけですから、私にとりましては、この焼却場の問題は命がけの問題です。迷惑をかけてはならない、公害を出してはだめだ、そうした中で建設され、運営していかなければならなんということになるわけでありますから、一番大きな問題はダイオキシンの問題であった。
そのことで、私の町で分別収集できんことを人にやれと言っても無理である。したがって、町はああいう施設を持っておる関係もございますから、まさかの場合の方法としては、ごみの分別収集、そして堆肥化するより方法がないというところへ持っていきたい。そういうことで皆さんにもご協力いただきながら、去年と今年と2カ年、国の補助金をいただきながらやっておる最中でありますから、これからもそういう方向で精一杯努力を重ねていきたい、このように考えておりますので、その点ご理解をいただきたいと思います。
それから、よく言われますが、迷惑施設に何かあるもんだと、こういうことを言われるわけでありますけれども、それは最初にできたときに、グラウンド2面、テニスコート4面、温水プール、そして常願寺ハイツ、これは迷惑施設が入るから、地元の振興施設として広域圏であれを全部つくってもらったわけです。町は一銭も負担しておりません。金額にしますとどれだけになるかわかりませんが、今の換算では、私は何十億円になると思います。そうでありますから、それができて今日18年間、そう問題になるような、地元に迷惑はかからなかった。その上でまたこうせい、ああせいと、言うときは言ってもいいけれども、だれが聞いてもなるほどということでないと、なかなか私はそういう話は持っていけないという考え方を持っておりますので、こういう問題についても、ひとつ皆さんで一緒に考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
153 ◯議長(川上作藏君) 澤崎正義君。簡潔に。
154 ◯12番(澤崎正義君) 再々質問は短くやります。
今ほど町長さんは、今から15、6年前に建てたものを、現在はダイオキシン対策で規制が厳しくなったということで、建て替えということで470億3,300万円かける。ですから、農作、あるいは地元、末三賀あるいは大森の方が、ダイオキシンが飛んでくる、いろいろと15年間、ある程度迷惑の対象になったようにも私は聞いておる。ですから、今新しく更新をするから大丈夫というよりも、更新する施設を15年のものを20年もたせるために、今から生ごみの減量化を進めていったほうが、何を目的かと言われると、減量化、ダイオキシンを目的にその施設の470億円の一部を立山町で雇用対策を含めて、有機農業、年間を通じての野菜ということを考えると、私は、今がお願いするチャンスじゃなかろうかと。できてからでは難しいと思うので、今、平成13年度、14年度にかかって、今までのデータから、やはり要望したほうがいいと思うんですが、この点について、もう一回町長さんにお願いしたい。
これで私の再々質問を終わります。
155 ◯議長(川上作藏君) 町長 冨樫清二君。
156 ◯町長(冨樫清二君) 生ごみの堆肥化は今やっている最中なわけです。そして、それがどの範囲までやれる見通しが立つか。そして、それが堆肥として農産物にどれだけ利用できるか、そうなるとどれだけの施設が必要で──何もわからないのに何億出せと言ってあるかれんわけですから、こうこうこうすれば皆さんにも協力がいただける。そうすれば、どのくらいがまとまって、どういう施設ができることになる。そうなると、生ごみが減るわけですから、減った分の焼却費がかからんわけです。焼却費がかからんから、その分だけ我が町にくれと、これは当然要求できるわけでありますから、そういうことを踏まえてどこまで行けるか、今、一歩二歩前に出たわけであります。
先ほども申し上げましたが、私の町でやらんというと、なかなかこれはできない。そういうことで皆さんにお願いをして、そして最終的な目的はそういう方向へ持っていきたい。どれだけかかるかわかりませんが、やれるかやれんか、やってみないとわからんわけでありますから、ひとつやらせていただきたい、そういうことをお願いしておるわけであります。
157 ◯議長(川上作藏君) 以上で澤崎議員の質問を終わります。
以上で一般質問並びに質疑を終わります。
これをもって、町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を終結いたします。
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議 案 の 委 員 会 付 託
158 ◯議長(川上作藏君) お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第66号から議案第70号まで及び議案第72号は、お手元に配付しております議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
159 ◯議長(川上作藏君) ご異議なしと認めます。よって、議案第66号から議案第70号まで及び議案第72号は、それぞれの常任委員会に付託することに決定いたしました。
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請願・陳情書について
160 ◯議長(川上作藏君) 次に、日程第3 請願・陳情書についてを議題といたします。
今期定例会において受理した請願・陳情書は、お手元に配付の請願・陳情文書表のとおりであります。所管の常任委員会に付託いたしましたので、ご報告いたします。
これをもって本日の日程は全部終了いたしました。
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次 会 日 程 の 報 告
161 ◯議長(川上作藏君) 次に、次会の日程を申し上げます。
14日午前9時より総務常任委員会、午後1時より文教厚生常任委員会、18日午前9時より産業建設常任委員会、19日は休会とし、20日午前9時30分より議員定数等検討特別委員会、午後1時30分より本会議を再開いたします。
なお、討論の通告は、18日午後3時までであります。
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散 会 の 宣 告
162 ◯議長(川上作藏君) 本日は、これをもって散会いたします。
ご苦労さまでした。
午後 4時54分 散会
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